緊迫ベネズエラ情勢にロシアが「第2のシリア」を狙って介入

緊迫ベネズエラ情勢にロシアが「第2のシリア」を狙って介入

(提供:週刊実話)

ベネズエラ市民はゴミ箱をあさって食糧を探す。食べ物を巡って殺人事件も起きている。スーパーの陳列棚から商品は消え、薬品は払底し、紙おむつが1パック80ドルもする超インフレに嫌気が差した約350万人はブラジルやコロンビアなどへ脱出した。

 死者5人、負傷数百名。2月24日にコロンビアとブラジルの国境付近で繰り広げられた死闘は、米の援助物資を搬入させまいとするベネズエラ政権が、軍を動員して阻止したことから起きた。つまり依然として軍はベネズエラのマドゥロ大統領の支持に回っていることを世界に示す格好となった。

 「マドゥロ氏は、国民の生活困窮にお構いなく軍事費を増やし、軍の腐敗や汚職に目をつむってきました。米国は医薬品や食糧など約600トンを送り込み、人道支援を行おうとしましたが、ベネズエラは受け取りを拒否したのです。実はこんな同国にも中国人がしっかり根を張っています。もちろん狙いは埋蔵量がサウジを超えるといわれる石油資源です。最盛期には40万人の中国人がベネズエラに移住していました。中国の対ベネズエラ投資は200億ドル、融資額は500億ドルに達していましたが、原油価格暴落によって、利子の支払いさえ滞り、マドゥロ氏が北京を訪問して追加救援融資を要請しています。しかし、中国は首を縦に振りませんでした」(国際ジャーナリスト)

 かくして8万人がすでに中国へ帰国した。このうちほとんどが新移民だから見切りをつけるのは早い。多くが広東省の開平周辺の出身者といわれる。移民を政府が選別しているわけだ。

 入れ替わるように入ってきたのがロシアだ。マドゥロ氏の身辺警護はロシアが派遣した傭兵や特別なボディーガードが担当しているという。もし欧米が転べば、シリア同様に主導権を握れると読んでいるのである。

 「ロシアはベネズエラの原油鉱区の石油利権のために170億ドルを投資しており、大手ロスネフチ(ロシア最大の国営石油会社=プーチン系の国際企業)は、65億ドルの信用供与をしています。また武器輸出の顧客でもあります。ちなみにベネズエラ石油資源の最大の輸入国は米国でしたが、経済制裁を課したことで原油輸入を中断しています」(同・ジャーナリスト)

 ロシアは南米でも引っ掻き回しているのだ。

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