経済界トップの「終身雇用守れない」発言にサラリーマンの怒りが爆発

経済界トップの「終身雇用守れない」発言にサラリーマンの怒りが爆発

(提供:週刊実話)

トヨタ自動車の豊田章男社長が5月13日に発言した内容に、ネット上で批判が集まっている。豊田社長は業界団体のトップとして、終身雇用について「雇用を続けている企業にインセンティブがあまりない」などと述べ、「なかなか終身雇用を守っていくというのは難しい局面に入ってきたのではないかと」という認識を示した。

 これに先立って、経団連の中西宏明会長も「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」と同様の見解を述べた。

 さらに経済同友会の桜田代表幹事は、新卒一括採用や年功序列とともに、終身雇用を重視した雇用制度を考え直すべきと、経済界のトップから「終身雇用見直し」論が出てきている。

 これらの発言に、労働者が多いネットユーザーの怒りが爆発。
《トヨタの社長、もう終身雇用維持は無理などと言っているが、そんなこと言う前に、ちゃんと法人税払えよ! ふざけた企業だよ》
《終身雇用制度は「同じ会社に定年まで勤めて、若い社員の給料を後払い」によって、バレてクビになったりすると損するというシステムで情報漏洩や裏切りを防いで、会社への変な忠誠心を高めるもくろみがあったわけで。それをなくすとなると、いつでも裏切れるし、告発して身分を失っても良くなるよね》
 などという批判や、企業への忠誠心がなくなることを予言するコメントが投稿された。

 ライター・編集者の望月優大氏は自らのツイッターに、
《これが #ふたつの日本 に書いた「大いなる撤退」の具体的な現れ。企業や国家は一般的な労働者の生活保障からどんどん手を引いていく。そのことと期限付きで低賃金の外国人労働者を数多く求めることは表裏一体。正規雇用を減らし非正規雇用(の日本人と外国人)を増やす》
 などと、新たに移民が増えるだろうと予測している。

 一方で景気のいい話も出ている。それは『ZOZO』の前澤勇作社長が同13日に、ツイッターでアルバイトを募集をかけたことだ。
《ZOZOバイト時給1300円で2000名採用。夢かなえるために正社員は無理だけど、バイトしながら頑張りたいって人たくさんいます。僕も学生のとき、たくさんバイトしてお金貯めてスタジオ練習してバンドデビューできました。皆さんが好きなことを仕事にできますように》

 これは千葉県と茨城県にある物流センターで、新たにアルバイト従業員2000人を採用する内容。合わせて時給の最大3割引き上げやボーナス制度の導入で待遇を改善するという。この好待遇に応募は殺到。14日の時点で2000人を超える応募があったとして、受け付けを15日正午で終了した。

 この募集に落語家の立川談四楼が同15日、《何が人手不足だよ。賃金であることをZOZOが証明したじゃないか。週3日以下勤務でも1000円→1100円、週4日以上勤務なら1000円→1300円の時給を提示したら応募者が殺到、慌てて2000人の募集を締め切ったんだ。カネだよカネ、労働に見合う賃金を払えということだよ。さあ時給1500円へのカウントダウンだ》とツイート。賃金上昇こそ正しい経済成長という見解を示した。

 ここまでコストカットをしてきた経済界のトップは終身雇用をなくして、今以上にコスト削減をするのが狙いだろう。しかし、残った人材を維持するためには今以上の報酬が必要なのは言うまでもない。それは経営者側も分かっているだろうが、どれくらいの給与を支払う覚悟があるのかは不明だ。果たして経営者側の狙い通りに事は進むのだろうか。

関連記事(外部サイト)