オーストラリア政府のトンデモない野良猫200万匹駆除作戦は「自然保護」か「動物虐待」か

オーストラリア政府のトンデモない野良猫200万匹駆除作戦は「自然保護」か「動物虐待」か

(提供:週刊実話)

オーストラリア(豪)政府は、固有種を保護するため、2020年までに野良猫を200万匹を駆除する計画を立てているが、その駆除方法として毒入りソーセージを食べさせ、服毒死させることに批判が集まっている。これを報じた『ニューヨーク・タイムズ』によると、そのソーセージはカンガルーの肉、鶏の脂肪、スパイスやハーブから作られ、食べると15分以内に死に至る。野良猫の生息地で1キロメートル間隔で、この毒入りソーセージ50個を飛行機からバラまくという。

 この野良猫を駆除する政策に対し、16万人以上がオンライン署名で反対を表明し、英国のミュージシャン、モリッシーやフランスの女優であるブリジット・バルドーも批判を展開している。

 「豪州の猫は2世紀前、入植者によって欧州から持ち込まれたものです。それ以降、約20種の動物を絶滅させてきたため、動物保護団体は、国を象徴する動物(有袋類など)を守るために、『苦しい選択をしなければならない。野良猫が固有種にとって最大の脅威であるから駆除以外に選択の余地はない』と述べています」(在米日本人ジャーナリスト)

 豪州は、お世辞にも野生動物保護の優等生とは呼べない国だ。それだけにクジラは、そんな豪州が自然を保護していることを示す実例になると同国は期待を寄せている。

 「17世紀以降の世界の哺乳類絶滅の3分の1は豪州で起きています。多くの日本人の目には、捕鯨に目くじらを立てる一方で、毎年3万〜7万頭のカンガルーが射殺されたり撲殺されたりしている豪州人の態度は、二枚舌に映るでしょう。何しろ10年1月に1万人を対象に行われた世論調査では、94%が捕鯨反対と答えています。その理由は、捕鯨問題は豪州国民が党派の枠を超えて結束できる数少ないテーマだからです」(同・ジャーナリスト)

 反捕鯨は、党派の枠を超えた政策になっており、環境保護派の「緑の党」に始まり、左派の「労働党」、保守派の「自由党」と「国民党」に至るまで、あらゆる政党が捕鯨中止を訴えてきた。

 そして今やクジラ関連の観光収入は年間3億豪ドルにも上り、巨大なビジネスになっている。金のなる木のクジラに、金にもならない野良猫では勝ち目がない。哀れネコちゃんはソーセージが最後の食事となり昇天させられるのだ。

関連記事(外部サイト)