“格差”広がる中国で多発する「無差別殺傷事件」…日本も対岸の火事ではない!

“格差”広がる中国で多発する「無差別殺傷事件」…日本も対岸の火事ではない!

(提供:週刊実話)

社会に大きな衝撃を与えた、元農水事務次官の熊澤英昭容疑者が長男である英一郎さんを刺殺した事件。英一郎さんは、去る5月28日に起きた『川崎登戸小学生殺傷事件』の岩崎隆一容疑者(自殺して死亡)と、ほぼ同世代と言える。2人に共通するのは「引きこもり」とメディアは表現するが、要するに「失業者」だ。

 「『引きこもり』という用語は、安倍政権にとって実に都合のいい言葉といえます。『引きこもり』と報道されるのと『失業者』『無職』と言うのとでは、全くイメージが異なります。報道で『失業者』『無職』とアナウンスすれば、それは“格差社会”を招いた経済政策の失敗を責められることにもつながりますからね」(全国紙社会部記者)

 「引きこもり」なら個人の資質や能力の問題にすり替わり、失業してカネがなくて、やむを得ず家にじっとしている人でも、すべて個人の“資質問題”に置き換えることができる。つまり、意図かどうかはともかく、格差社会から目をそらさせる便利な言葉なのだ。

 「実は中国では、2010年の3月から4月にかけて、わずか40日ほどの間に、立て続けに5件の無差別殺傷事件が発生しています。中国で、無差別殺傷事件を引き起こす犯人や容疑者に内在する不満は、失業、無職、解雇、就職難などによる生活苦に起因しています。無差別殺傷事件、とりわけ生徒・児童・園児といった弱者を標的にする事件が多発していることから考えると、中国では富裕層と貧困層の格差がますます拡大する傾向にあり、格差や不平等を示す代表的な指標である『ジニ係数(Gini coefficient)』が、はっきり上昇しているのです」(中国ウオッチャー)

 ジニ係数は、「社会における所得分配の不平等さを測る指数」で、0〜1の数値で表示される。数値が0に近いほど平等であり、1に近いほど不平等を意味する。ジニ係数は0.2〜0.3が望ましく、0.4は社会騒乱多発の警戒ライン、0.5は深刻な不平等、0.6は暴動発生必至とされているが、中国政府は16年に0.465となったと発表している。しかし、それ以降はジニ係数の発表を行っていない。現状、恐くて公表できないと推測される。

 日本も「対岸の火事だ」何て呑気なことを言っていられない。

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