3つの山口組 直系組織全国マップ “魔の8月”に突入!

3つの山口組 直系組織全国マップ “魔の8月”に突入!

(提供:週刊実話)

全国的に梅雨明けとなり、日本列島では異常な猛暑とともに台風の襲来が危ぶまれている。間もなく分裂から丸4年を迎える山口組にも、夏の嵐が静かに迫りつつあるという。

 「山口組の歴史を振り返ると、平成9年8月28日に宅見勝若頭が射殺されるなど、夏に大きな事件が起きてきた。平成27年の分裂以降も、業界内外では『夏は危ない』と言われ続けている」(山口組ウオッチャー)

 全国で爆発的に対立事件が発生した平成28年には、いったん収まっていたかに見えたトラック特攻が再燃。8月9日、神戸山口組(井上邦雄組長)の茨城県に本拠を置く山川組(当時)が被害を受け、同日には六代目山口組(司忍組長)・國領屋一家の静岡県にある本部や傘下組織へ、立て続けにトラックが突入したのだ。

 同19日には宮崎県で神戸側・池田組(池田孝志組長=岡山)勢が、六代目側・四代目石井一家(生野靖道総長=大分)の元関係者らと衝突。乱闘の末、池田組系組員が元関係者を刺殺するという事態に発展した。

 昨年は事件こそ起きなかったが、六代目山口組が8月いっぱいを離脱者らの受け入れ期限と定めたため、水面下では活発な動きがあり、不穏さが漂っていた。

 「分裂問題は着地点が見つからず長期化し、髙山清司若頭の出所も残すところ約2カ月と迫った。六代目側は、それまでに再統合を果たすべく動いているといわれるから、何が起きてもおかしくない」(同)

 神戸側の反撃も示唆されており、両山口組が夏季休暇に入ったとはいえ、予断を許さぬ状況だ。

 確かに今年は、1月に兵庫県神戸市で任侠山口組(織田絆誠組長)直参の関係車両に銃弾が撃ち込まれ、翌2月、大阪市で三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)・野内正博統括委員長の野内組に所属する西川純史・二代目北村組組長の自宅に、軽保冷車が突入するという事件が発生。

 3月に宮崎県で平井一家系組長が襲撃され、4月には神戸山口組・中田浩司若頭代行率いる五代目山健組(兵庫神戸)の與則和若頭が神戸市内で刺されている。この刺傷事件では北村組組員らが逮捕、起訴されており、山健組による報復が現在も危惧されているのだ。

 さらに、7月には尼崎市で神戸側・古川恵一幹部と弘道会・三木一郎直参との間にトラブルが発生。三木直参は逮捕後に釈放されたが、両山口組の根深い対立関係が浮き彫りとなった。

 「六代目山口組と神戸山口組が本部を置く兵庫県では、任侠山口組系組員が山健組系組員によって射殺される(一昨年9月)など、深刻な事件も起きている。3つの山口組がシノギを削る大阪府と同様に、“激戦地”という印象だ」(同)

 現在、六代目山口組の直系組織は全国に52団体あり、神戸山口組は25団体、任侠山口組は44団体。勢力数でいえば、六代目側が構成員・準構成員合わせて約9500人、神戸側が約3400人、任侠側が約770人となっている(昨年末時点、警察庁調べ)。3つの山口組直系組織が集中している大阪府においては、大阪府警の集計によると六代目側約980人、神戸側約620人、任侠側約230人。衝突が繰り返されてきた理由が、自ずと分かるだろう。

 「山健組から植野雄仁・二代目兼一会会長が極心連合会(橋本弘文会長=東大阪)に移籍し、任侠山口組からも直参の西川組長たちが野内組に参画した。六代目側の大阪での勢力拡大が顕著なこともあって、火薬庫といわれとるんや」(関西の組織関係者)

 また、分裂直後に射殺事件が起きた長野県では、任侠山口組のみが直系組織を置いているが、野内組も地盤を築いているため実質的な勢力は未知数だ。

 「勢力争いも衝突が起きる要因やろうけど、分裂抗争の本線は六代目山口組VS神戸山口組や。もっと言えば、それぞれの中核組織である弘道会と山健組の対立が根深いとされとる。直系組織が乱立しとるから事件が起きやすいというよりも、双方が狙う“ターゲット”がいる場所が危ないいうことやないか。與若頭が刺された直後に大阪で返しが起きると囁かれたんも、実行犯を出した北村組の西川組長が本拠を構えとって、その上の野内組長も頻繁に出入りしとるからやろ」(同)

 與若頭刺傷事件から約4カ月、山健組は沈黙を守ったままだが、7月の定例会で中田組長は戦う意思を改めて示している。

 「全直参を前に、『たとえ一人になろうとも山健組に残る』とした中田組長の言葉には、山本健一初代が興した山健組の代紋の重みが感じられた。山健組の継承式でも、中田組長は『死ぬ覚悟で』いう強い言葉で決意表明したと聞く。つまり、命と引き替えにしてでも代紋を守り抜くいうことやろ。それを目の当たりにしてきた直参たちにも、並々ならぬ覚悟があるはずや。沈黙を続けとるように見えて、水面下では慎重に返しの準備が進められとるのかもしれん」(地元関係者)

 反撃は山健組に限った話ではなく、同じ神戸山口組傘下の太田興業(太田守正組長=大阪浪速)にもキナ臭さが漂っている。敵対する野内組傘下の西川組長宅への車両特攻事件で、大阪府警に逮捕されていた太田興業最高幹部が、建造物損壊や窃盗、窃盗未遂の罪で7月24日に起訴されたのだ。

 「背景には縄張り争いがあって、特攻は警告やないかともいわれとる。山健組も太田興業も矛先は弘道会に向いとって、神戸山口組としても“敵は弘道会”いう方針や。髙山若頭の出所を待って反撃を開始するのか、その前に事を起こすのか、今は予測がつかん」(同)

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