六代目山口組 髙山若頭出所直前の定例会に密着!

六代目山口組 髙山若頭出所直前の定例会に密着!

(提供:週刊実話)

六代目山口組(司忍組長)の髙山清司若頭が10月18日に出所する見込みで、六代目側はもちろん、警察当局の動きも慌ただしくなってきた。現在、髙山若頭は東京・府中刑務所に収監されており、当日は早朝に出所してJR品川駅から新幹線で移動するとみられる。

 「平成23年に司六代目が出所したのも府中刑務所やった。車両で真っすぐ駅には向かわず、都内のホテルで身支度を整えてから新幹線に乗り込んだんや。駅ホームは報道陣でごった返して、到着した新神戸駅も大混乱やった。司六代目は神戸市内にある田岡一雄三代目の墓所で出所を報告してから、総本部に向かったが、今は組碑が総本部に移設されとるから、髙山若頭は新神戸駅から直接、本家に入ると思うで。今は抗争中やし、警察も厳戒態勢で臨むやろな」(ベテラン記者)

 司六代目の出所時と違う点は、抗争中であるということに尽きる。8月から各地で銃撃事件が相次いで発生し、緊張が高まっている最中だ。さらに、分裂問題は髙山若頭の不在を狙って起きたといわれ、敵対する神戸山口組(井上邦雄組長)は迎え撃つ格好なのだ。そのため万一の事態に備え、当局も警戒を強めている。

 「出所から4日後の22日には、天皇陛下の即位礼正殿の儀が皇居で執り行われる。抗争事件など起きたら、国家的な行事に水を差すことになるで。警察は威信をかけて防がなくてはならんから、当日の警戒は大規模になるかもしれん」(同)

 当の六代目山口組側の警戒態勢も、過去最高レベルとなるはずだ。
「移動に使われる車両の窓ガラスがフル防弾なのは言わずもがなで、ドアや底にも鉄板を入れて手りゅう弾への対策も万全だろう。司六代目の出所のときは、ガード車両が走行中も他の車を寄せ付けなかったほどだ。生身で歩く駅などが危ないともいわれているが、今の時代、公共の場で事件を起こすのは考えづらい。
 一般人を巻き込むことになり、当局は本腰を入れて組織壊滅に乗り出すだろうから、狙ったほうは元も子もない。ただ、髙山若頭が現場復帰すれば、必ず分裂終結に向けた動きが加速する。それを食い止めるためにも、当日、事件が起きる可能性はゼロではない」(山口組ウオッチャー)

 10月4日、六代目山口組の総本部では定例会が開かれ、集まった直系組長らの前で執行部から髙山若頭の出所について通達があったという。「万全の態勢で迎えよう」といった趣旨の内容で、毎月、言われてきたことだが、出所2週間前となったタイミングでは、直系組長らにとって重みのある言葉だったに違いない。

 また、10月22日についても「世界各国から要人が来日するため、問題を起こさないように」との注意喚起があったという。

 「即位の式典は都内で執り行われるから、特に関東地方に対する注意だったと思われるが、関西地方でも事件が起きれば影響はあるだろう。この通達を深読みすると、三代目弘道会(竹内照明会長=愛知)の神戸拠点で起きた銃撃事件(8月21日)の報復は、それ以降ということになる」(業界ジャーナリスト)

★野内組傘下本部に火炎瓶

 その弘道会本部では、10月5日に定例会と六代目山口組の中部ブロック会議が行われ、早朝から愛知県警の捜査員が警戒に当たるなど、周辺はいつもと変わらぬ様子だった。ところが、直参が到着し始めると異様な緊張感が漂っていた。車両から降り立つ複数の直参が、防弾チョッキを着用していたのだ。

 「前日に開かれた総本部での定例会では、当番だった旭導会(鈴木一彦会長=北海道)組員のうち、駐車場の外に出て車両の確認などを行う担当者が、防弾チョッキを着用しとったな。分裂直後、ガレージ当番に着用が義務付けられて、その後は見かけんかったけど、髙山若頭の出所が近づいて警戒を強めとるのかもしれん。それにしても、弘道会の直参がチョッキを着るとは、よほどのことやで」(前出・ベテラン記者)

 さらに、直参に同行した組員の中には防弾盾を持った者もおり、弘道会・中野寿城若頭が車両から降りる際には、組員が頭部をガードするようにしてかざすなど、これまでにない警戒態勢が取られていたのである。

 「神戸発砲事件のあとに行われた9月度定例会では、弘道会の警戒も通常やった。今回は、組織として警戒強化が呼び掛けられたようで、敵対組織からの“追撃”の可能性でも高まったんやろか」(同)

 防弾チョッキを着用していなくとも組員が防弾盾を手にしていたり、ガード車両を従えて現れるなど、直参によってさまざまだが、警戒レベルが上がっているのは明らかだった。

 また、先月に弘道会直参に昇格した栗山良成・二代目栗山組組長(野内組若頭補佐を兼任)も、防弾チョッキを着用して本部内へと入っていった。この栗山組長の周辺では、不穏なトラブルが多発しており、定例会前日の4日には、群馬県太田市にある栗山組本部へ、何者かによって火炎瓶が投げ付けられたのだ。

 「4日の午前4時ごろ、栗山組事務所の新聞受けの新聞が燃えているのを関係者が見つけて通報し、その下に割れたガラス瓶が散乱していたのも発見されたそうです。火炎瓶が投げられたと思われますが、外壁がコンクリート製だったこともあり、一部が黒ずんだ程度でした」(全国紙社会部記者)

 業界内には、犯行の様子を捉えた防犯カメラ映像が拡散された。それを見る限りでは、犯人は手慣れた様子で犯行に及んでいることがうかがえたのだ。

 深夜、人けのない住宅街にスクーターで乗り付けた犯人の右手には、すでに火の付いた火炎瓶が握られていた。犯人はフルフェースのヘルメットを被っているように見え、スクーターを停止させるや激しく火柱の立った火炎瓶を栗山組本部目掛けて投げ付けた。瞬時に炎が広がり、周囲が煙に包まれる中、続けざまに2本目、3本目を放ち、再びスクーターを発進させて走り去ったのである。

 「犯人は本部の手前にある路地を左折してきているから、曲がる直前、燃料を入れた瓶に点火して、すぐさま実行できるようにしていたのだろう。自分に火が及ばないよう数メートルの距離を置いて投げ付けているから、燃料の量と威力を熟知していた可能性もある」(関東の組織関係者)

★政治と武力の両面で

 事件が起きた背景について、業界内では敵対する神戸山口組、任侠山口組(織田絆誠組長)との抗争の可能性だけではなく、別のトラブルも指摘された。7月末、地元の半グレ勢が、栗山組本部前で騒ぎを起こすなどしていたため、半グレの名前を口にする関係者も多かったのだ。

 「栗山組は初代の兄と二代目の弟(良成組長)とも、今年1月に弘道会の野内正博統括委員長率いる野内組に移籍した。栗山兄弟といえば、地元では名の知れた存在だから敵は多いのかもしれん。今回の事件で、余計に不穏さが増したのは間違いない」(同)

 その栗山組を吸収した野内組は、切り崩し工作を展開して全国各地に進撃。直近でも、神戸側・三代目古川組(仲村石松組長=兵庫尼崎)から平野権太・権太会会長が移籍しており、弘道会の定例会当日には野内組から“報告書”が提出されたようだ。

 弘道会としても着実に勢力を拡大させてきただけに、満を持して髙山若頭の現場復帰を迎えることになる。
「髙山若頭は出所後、まず六代目山口組の体制固めを行ってから、分裂問題に着手するだろう。その上で、神戸山口組の内情を把握して解決への“近道”を見出し、水面下では弘道会が攻撃の準備を整える。分裂終結までにはまだ時間がかかりそうだが、政治と武力の両面で敵対組織を攻めていくのではないか」(前出・業界ジャーナリスト)

 対する神戸山口組はどうか。若頭代行を務める五代目山健組(兵庫神戸)・中田浩司組長は、以前「一人になろうとも組織に残る」と強い覚悟を語っただけに、徹底抗戦の構えを貫くだろう。

 「弘道会による報復が予想されているだけに、やられるのを黙って待つはずもない。ただ、神戸山口組として動くのか、山健組として動くのかによって、今後の方向性は大きく変わってくるだろう」(同)

 一方、任侠山口組にも不気味さが感じられるという。
「9月29日に、直参の鈴木賴一・二代目川田組組長の実弟が埼玉県飯能市で銃撃された。埼玉県警は対立も視野に入れていると聞くから、逮捕者が出たら任侠側が反撃に動くかもしれない。長野県飯田市で起きた野内組傘下三代目近藤組組長への“拉致暴行事件”では、任侠側が初めて直接的な暴力に打って出ているし、危険な状況だ」(他団体幹部)

 分裂問題の“着地点”は見えないままだが、戦局を左右する切り札が、いずれも武力行使であることに変わりはないといえそうだ。

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