『無印良品』の“連続値下げ”戦略は「低価格・高品質」への原点回帰

無印良品の"連続値下げ"は『原点回帰』 消費増税後も値段据え置き、店舗内がにぎわう

記事まとめ

  • 簡素なデザインの生活雑貨を販売する無印良品では、消費増税後も店舗がにぎわっている
  • 無印は8月末に値下げしたが10月以降も全品で値段を据え置いたため、お得感があるよう
  • 小売業界に詳しい経営コンサルタントは、無印の連続値下げについて『原点回帰』と分析

『無印良品』の“連続値下げ”戦略は「低価格・高品質」への原点回帰

『無印良品』の“連続値下げ”戦略は「低価格・高品質」への原点回帰

(提供:週刊実話)

消費税が増税された10月以降、簡素なデザインの生活雑貨『無印良品』の店舗内がにぎわっている。

 「無印良品は今年8月末に約1100品の商品価格を見直し、値下げしたばかりなのですが、10月以降も全品、増税前の値段に据え置きにしました。要は実質“連続値下げ”したようなもので、そのお得感から客が殺到しているようです」(経済記者)

 消費者にとってはうれしい限りではあるが、無印良品が連続で値下げを行った狙いはどこにあるのか。小売業界に詳しい経営コンサルタントは「原点回帰」だと分析する。

 そもそも無印良品は、1980年に西友のプライベートブランド商品としてスタート。89年に西友から独立した「良品計画」が、本格的に提供を始めた。

 「80年代後半のバブル期は、消費者からブランド品などの高級品が求められていました。しかし、良品計画はシンプルな作りの商品を安く提供することにこだわりました」(同・コンサルタント)

 つまり、“低価格で高品質”というのが無印良品の原点でありコンセプト。バブル崩壊後は、このコンセプトが支持され成長が続く。

 「ところがその後、良質な100円ショップアイテム、ファストファッションなどが増加したことで、国内の消費者は、無印良品に“割高”というイメージを持つようになりました。それは業績に出ており、2010年以降の国内の売上高は、ほぼ横ばいでした」(良品計画関係者)

 無印良品の海外部門は好調だったため、良品計画全体の業績は堅調に伸びてはいたのだが、19年2月期連結決算では、国内事業の営業利益が1.2%減益の447億円。減益決算は11年2月期以来で、決算発表の翌日に良品計画の株価は急落している。

 「そこで連続値下げで低価格を強調。“低価格で高品質”という従来の無印良品のイメージを取り戻そうとしているのです」(前出の経営コンサルタント)

 原点回帰した無印良品に期待したい。

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