4年連続の組指針「和親合一」 六代目山口組 再統合へカウントダウン

4年連続の組指針「和親合一」 六代目山口組 再統合へカウントダウン

(提供:週刊実話)

六代目山口組では12月11日、事始式に代わって納会が開かれた。髙山清司若頭が出所して以降、より情報統制の強化が図られたためか、開催が漏れ聞こえてきたのも直前のことだった。

 納会を開いたのは平成21年以来で、当時は司忍六代目が下獄中のため、親分に改めて忠誠と団結を誓う事始式は執り行えなかったからだ。しかも、六代目体制で開催された納会は毎年、12月13日に開かれてきた。今回、司六代目が健在であるにもかかわらず、なぜ納会というスタイルで日付も前倒しされたのか。

「使用制限を受けて総本部が使えないことや、警察当局が特定抗争指定に向けて動いていることなどを考慮したからだろう。六代目側と神戸側の主要拠点がある兵庫、愛知、岐阜、三重、大阪、京都の公安委員会は、25日までに双方から意見聴取を行い、来年1月7日をめどに官報で公示する予定だと聞く。これによって指定の効力が発生するため、今から従来のやり方を変えて、当局を試しているようにも見えた。もしくは、再統合に向けて早めに動き出そうとしているのかもしれない」(山口組ウオッチャー)

 当日は、名古屋市内にある弘道会傘下の事務所に、午前9時半前後から青山千尋舎弟頭(二代目伊豆組組長=福岡)や森尾卯太男本部長(大同会会長=鳥取)ら執行部メンバー、直系組長が黒背広に白ネクタイの礼服姿で続々と入り、午前10時ごろには髙山若頭も到着。最後に、司六代目を乗せた車両が駐車場に滑り込んだのである。

 納会は午前11時から高木康男若頭補佐(六代目清水一家総長=静岡)の司会進行によって幕を開け、竹内照明若頭補佐の発声で「山口組綱領」を全員で唱和。事始式ではこの後、舎弟代表と若中代表が親分から改めて盃を受ける盃事があるが、今回は納会のため行われなかった。次に組員を代表し、司六代目に対する感謝と新年度への決意を込めた髙山若頭の言葉を森尾本部長が代読。「親分のお言葉」は行われなかったという。

 さらに、安東美樹若頭補佐が令和2年度の組指針〈和親合一〉を発表。津田力若頭補佐(四代目倉本組組長=和歌山)によって新規組員紹介が行われ、今年の新直参が改めて挨拶したという。最後に藤井英治若頭補佐(五代目國粹会会長=東京)の号令で手締めが行われ、納会は30分足らずで終了した模様だ。

「正午ごろからコンパニオンが華を添えての祝宴となり、青野哲也舎弟(七代目一力一家総長=静岡)の発声で乾杯し、宴が盛り上がったところで恒例のカラオケタイムに移ったそうや。祝宴を終えて引き揚げる直参には、笑顔が多く見られたで。山口組再統合を確信しているからやろか。4年連続で同じ組指針を発表したのも、再統合まで組織の団結を重要方針とするからであって、むしろ一日も早く分裂問題を終わらせるという決意にも思えたで。六代目山口組にしてみれば、すでに秒読み段階なのかもしれんな」(ベテラン記者)

 12月8日には結束を誇示するかのように、同じ弘道会傘下の事務所で恒例の「餅つき大会」が行われていた。弘道会最高幹部の他、六代目山口組からも最高幹部らが参加。早朝から「ヨイショ!」という威勢の良い掛け声が響いた。

 13日は弘道会・竹内会長が、稲川会(清田次郎総裁、内堀和也会長=東京)への年末の挨拶のため神奈川県を訪れ、新ナンバー2となった野内正博若頭も同行。清田総裁と内堀会長らに見送られ、帰途に就いたのだ。
 一方、任侠山口組でも組指針が発表されたという。

「一斉通達されたんは《残心侠道》で、《心が途切れることなく任侠道を歩む》との思いが込められとるそうや。織田絆誠組長は今年4月の盃儀式以来、マスコミの前に姿を現しとらんし、全体会合も開かれとらんが、ブロック会議によって強固な連携を保っとるようやな」(在阪記者)

 六代目山口組・髙山若頭の出所後、事態は明らかに急変した。3つの山口組が掲げた新年度の組指針にも、まったく異なった真意がうかがえ、残すところ約2週間となった令和元年も衝突の危険をはらんでいる。

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