被害女性を“転落”させた男の深い罪〜2014年7月「大阪タワーマンション女性考察事件」

大阪市北区で2014年7月、交際中だった女性を絞殺したとして、殺人罪に問われた井本洋一被告(40)の控訴審判決が大阪高裁であり、懲役9年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 村山浩昭裁判長は、被害者が危険ドラッグを大量摂取したことや、絞め技を受けたことによるストレス反応が突然死を引き起こした可能性があると指摘。遺体の状況などから「被害者の死因を窒息死とするには合理的な疑いが残る」とした。

 この事件で特筆すべき点は、被害者の小川紗知子さん(当時21歳)の人生が、この井本と付き合いはじめてからの1年間で激変したということだ。紗知子さんは短大を卒業する直前に井本と知り合い、デパートに就職。ところが、その職場に井本の「元カノ」と称する女が現れ、病院に搬送されるほどの嫌がらせを受け、わずか2カ月で退職。その後は、なぜかSMクラブで働くようになった。

 この激変には理由があって、紗知子さんは井本と付き合い始めてからドラッグを使ったセックスを覚えてしまい、危険ドラッグや覚醒剤にも手を出していたのだ。事件後の司法解剖で、紗知子さんの遺体からは大量の危険ドラッグ成分が見つかっている。

 恐ろしいのは、酒もタバコもやらなかった平凡なデパガが、2カ月後には風俗嬢となり、薬物セックスに溺れ、1年後には死亡したという事実だ。付き合う男によって、女はこれほどまで人生を左右されるのだろうか。井本の罪は深い。

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