住吉会 令和2年「新年会」東京五輪イヤーの不穏を打ち消す結束強化

関功会長率いる住吉会(東京)の関連施設に、代紋入りの白ネクタイを着用した組員らが整列していた。最高幹部らが姿を見せると威勢の良い声が飛び、冬の冷たい空気を振るわせた。1月9日、埼玉県日高市内にある関連施設で、「新年会」が開かれたのである。

 当日は雲ひとつない快晴となり、礼服姿で挨拶を交わす出席者からも、改まった雰囲気が感じられた。ガード車両を引き連れて関会長の乗った車両が敷地内に入ると、関連施設の重厚な門が閉じられ、正午前には新年会が始まった模様だ。

「約300人が出席して、酒や食事が振る舞われたそうだ。関会長は10カ所以上あるテーブルを回って出席者全員に声を掛けたと聞く。組織トップが配下の者を直接労うのは珍しいことだが、関会長は毎回欠かさず向き合っている。住吉会の結束に揺るぎがないのは、トップのこういった飾らない行動も関係しているはずだ」(他団体幹部)

 その関会長は平成26年にトップに就任したが、翌年、千葉県警によって公職選挙法違反容疑で逮捕、起訴され、裁判では執行猶予付きの有罪判決を受けた。さらに、直近では組員らの特殊詐欺事件を巡る裁判で昨年12月、東京高裁が関会長と福田晴瞭特別相談役(前会長)に、605万円の支払いを命じた1審の水戸地裁判決を支持。当代に対して、特殊詐欺で暴対法上の使用者責任を負うとした高裁判断は初めてのことだった。

「組織の威力を利用したか否かで司法判断が分かれ、東京地裁での特殊詐欺を巡る使用者責任裁判では認められませんでした。水戸地裁は被害者3人のうち2人に関しては認め、控訴審でも同様の判断が下されたのです」(全国紙社会部記者)

 住吉会では、毎月の定例会で特殊詐欺について「厳禁」との通達を出しており、こうした司法判断が無縁ではないこともうかがえる。

「今年は東京五輪が開かれるため、警察当局の取り締まりも厳しくなることが予想される。だが、新年会では関会長自身が結束強化を呼び掛けた格好で、五輪イヤーを乗り切る態勢は万全だろう」(前出・他団体幹部)

 新年会を終え、リラックスした様子で引き揚げる関会長からは、令和2年の好スタートがうかがえ、さらなる躍進の年となりそうだ。

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