大塚家具・大塚久美子社長にヤマダ電機が突き付けたタイムリミット

経営再建中の大塚家具が、家電量販店最大手のヤマダ電機に身売りすることが決まった。昨年暮れの12月30日付で、ヤマダ電機が大塚家具に約44億円を出資し、大塚家具の株式の51%を握ると発表された。

「大塚家具は、父親で元会長の大塚勝久氏、娘の大塚久美子社長によるお家騒動でイメージが悪化。久美子社長が打ち出した安売りセールの乱発によるブランド力の低下により、倒産寸前にまで追い込まれ、スポンサー探しに奔走していました。これで、大塚家具の資金面の不安は解消されそうです」(経済誌ライター)

 専門家から“社長退任なくしてヤマダによる再建は望めない”などといわれていた中で、久美子氏の社長続投となった。

「今回、ヤマダ電機は子会社になることを条件に、彼女の社長続投が決まったといわれています」(同)

 しかし、久美子社長の“失脚”が、刻一刻と迫っているという。去る12月12日の記者会見で、ヤマダ電機の山田昇会長は「うちは結果主義。黒字にすると言うからやらせる。チャンスを与えなければいけない」と語っていた。

「この“チャンス”とは、2021年4月期決算のこと。これまでに黒字転換できなければ久美子社長はクビということです。ただ、同決算の折り返し地点である10月までに赤字を脱却しないと、通年での黒字化は難しいでしょう」(経済ジャーナリスト)

 大塚家具が父娘でケンカしている間に、家具市場は低価格のニトリやイケアに席巻されてしまった。

「急成長したニトリ相手では苦戦が予想されます。10月までの黒字転換は厳しいと思いますよ」(同・ジャーナリスト)

 久美子社長がヤマダ電機に身売りすることを父親の勝久氏に報告しに行った際に「何でもっと早く相談しなかった」と悔しがったという。

「大塚家具という企業名も変更されて、ヤマダ家具になることは否定できない。勝久氏の無念さは計り知れません」(同)

 創業家である大塚一族に終止符が打たれるのか。久美子社長の経営手腕が問われる。

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