スーパー南海トラフ秒読み 連鎖する口永良部島噴火、茨城周辺地震

スーパー南海トラフ秒読み 連鎖する口永良部島噴火、茨城周辺地震

(提供:週刊実話)

鹿児島県の口永良部島新岳で2月3日早朝、火砕流を伴う噴火が発生、噴煙は7000メートルに達した。その後、小規模な噴火は断続的に続いており、気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、火口から約2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけている。

 3日の口永良部島の噴火では、火砕流が火口の南西側約900メートルまで流れ下り、大きな噴石が火口から約600メートル飛んだ。口永良部島では1月11日以降、噴火が相次ぎ、2月2日から火山性地震も増加していた矢先だった。
 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。

「2015年5月の噴火では、火砕流が海岸まで到達しました。口永良部島は、薩南火山群島最大の火山島で、人口はおよそ100人余りの人がいるだけです。人的被害がなかったのはそのため。ただ、口永良部島が位置するのは活性化が進んでいるフィリピン海プレート上であることが気になりますね」

 もう1つ、島村氏が心配するのは、口永良部島のすぐ北東の海底にある鬼界カルデラの存在だ。

「鬼界カルデラは、およそ7300年前に起きた超巨大噴火で形成された直径が約20キロもある海底カルデラです。神戸大学の巽好幸教授らの研究グループによると、鬼界カルデラが破局的噴火を起こすと、日本の70%が影響を受ける。起きる確率は阪神淡路大震災と同じくらいというのですが、阪神淡路大震災はまさに不意打ちを食らった格好です。『絶対ない』とは言えないのです」(島村氏)

 鬼界カルデラの外輪には噴煙が立ち上る薩摩硫黄島や竹島がある。過去、鬼界カルデラが破局噴火を起こした際、大量のマグマが噴出し、火砕流が海上を走って南九州の縄文文化を壊滅させたといわれる。

 破局噴火の火山灰やマグマなどの噴出物の量は100立方キロメートル超で、東京ドーム約10万杯分にも達する。デジタル化社会のいま、破局噴火が起きたら日本社会は壊滅し、文字通り破局を迎えることになるだろう。さらに、破局噴火と大地震が重なったら…その惨状は想像を絶する。

 巨大地震に関しては気掛かりなことがある。南海トラフ地震の震源の1つとされる駿河湾の記録的な桜えびの不漁だ。大きな地震の前触れとなる宏観異常現象の1つだが、根拠のない“迷信”として片づけることはできない。

「駿河湾にある駿河トラフは南西に延びて、そこからフィリピン海プレートが潜り込んでいます。そして、ストレスが溜まると、南海トラフ地震が発生します。桜えびは駿河湾でしか捕れないものですが、最近、駿河湾の水深200〜350メートルに生息する桜えびの不漁が続き、南海トラフの可能性が指摘されているのです」(サイエンスライター)

 桜えびに異変が起きたのは2018年の春漁。水揚げ量が例年の半分にも満たなかったのだ。静岡県の桜えび漁業組合は同年の秋漁を自粛したが、効果は見られなかった。そして、2019年の春漁・秋漁を合わせた年間水揚げ量は174・9トンで、戦後最低を記録したのである。

「地元では、南海トラフ地震秒読みと噂されています」(全国紙社会部記者)

 島村氏が警鐘を鳴らす。

「前回(1946年)の南海トラフ地震は小ぶりだったので、今度の南海トラフは300年前の宝永地震並みに巨大化する可能性がある」

 実を言えば、
「琉球の島々の東側にある琉球海溝でも地震が頻発しているんです。また、’19年10月には口永良部島でも火山性地震が多発。11月には薩摩硫黄島、桜島も噴火した。こうした活動を見ると、南海トラフと連動して琉球海溝も動くとされるスーパー南海トラフ地震急襲の可能性が高まっているとの見方もできる」(前出・サイエンスライター)

 専門家の間では南海トラフ地震のような巨大地震が起きると、「連動して富士山や箱根山、浅間山などの噴火につながる」という指摘もある。

 また、茨城県では2月1日にもマグニチュード5.3、震度4を観測する地震が発生した。

 1月12日に起きたフィリピン・ルソン島のタール火山の大規模噴火――。噴煙は1万5000メートルの高さに達し、10万人以上が避難を余儀なくされた。この噴火、実はこのところ茨城周辺で発生している連続地震と一体とされるのだ。

 島村氏が説明する。
「フィリピン海プレートは太平洋プレートやユーラシアプレートに比べて非常に小さく、動きが伝わりやすい。そのため、フィリピン海プレート上にあるタール火山の大規模噴火の影響により、茨城周辺で地震が頻発して起きていると考えていいと思いますね」

 太平洋プレートの西側に位置するフィリピン海プレートは、茨城県、千葉県からフィリピンまで続いている。一方、フィリピン海プレートの下には太平洋プレートが潜り込み、圧力をかけ続けている。

「これからも、フィリピン海プレートの活性化の影響で茨城方面では地震が続くでしょう。ひょっとすると、震度5程度の地震があるかもしれない」(島村氏)

 江戸末期の1854年、日本ではインフルエンザの1つと考えられるアメリカ風邪が流行した。そして、同年12月には南海トラフ地震(安政東海地震、安政南海地震)が発生しているのである。

 新型コロナウイルスによる肺炎の非常事態宣言と巨大地震の発生――。歴史は繰り返す?

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