新型肺炎収束に暗雲…新たな発生が懸念される中国の公衆トイレ事情

新型肺炎収束に暗雲…新たな発生が懸念される中国の公衆トイレ事情

(提供:週刊実話)

2017年11月、中国の習近平国家主席は、清潔な公衆トイレを整備するこれまでの「トイレ革命」を推進するよう指示した。そんな中国が抱える衛生事情によって、新型コロナウイルスの封じ込めに失敗したという見方がある。

 中国通の評論家・宮崎正弘氏が言う。

「習氏は17年までに全国5万7000カ所に公衆トイレを新設、改装し、農村部で水洗トイレの導入を急ぐと明言しました。習氏は諸外国を回って自国の衛生状態が悪いことを痛感したのだと思いますが、今回のような世界的な感染症にならないまでも、新型肺炎がまた発生する可能性は決して低くないと思いますよ」

 トイレ革命により、北京や上海などの大都市は急速に改善されたが、地方の農村部などはまだまだ遅れているという。

「地方の空港から郡部の高速道路を走って目的地まで行く際、途中、トイレ休憩で寄るガソリンスタンドのトイレが最悪なんですよ。トイレには、入り口のドアがなく、穴が何個か開いているだけ。トイレは水洗ではなく溜め込み方式だから、排泄物は堆積してあふれ出るほどなんです。もし、そこにウイルスがいれば、生き続け、風で飛ばされて散乱する。実際、地方では感染症のまん延が頻繁に起きています」(同)

 ちなみに、新型コロナウイルスは、患者の排泄物からも発見されている。中国保健当局は、新型コロナウイルスに関する新たなガイドラインを発表し、これまでに主な感染ルートとして挙げていた飛沫と濃厚接触に加え、密閉された環境で長時間、高濃度のエアロゾルにさらされた場合、「エアロゾル感染が起きる可能性がある」と指摘した。エアロゾルは飛沫よりも小さい粒子のことで、空気中に一定時間漂うことがある。

「中国では、菌を含んだ排泄物が風によって砂塵とともに舞い上がって広がり、人の口に入る恐れが十分あるのです」(同)

 まだまだ予断を許さない。

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