巨大地震とインフル流行 歴史は繰り返す緊急事態宣言下も警戒せよ!

巨大地震とインフル流行 歴史は繰り返す緊急事態宣言下も警戒せよ!

(提供:週刊実話)

このところ、再び関東周辺が騒がしくなってきた。4月13日午後7時頃、長野県北部でマグニチュード3.8、震度4の揺れを観測する地震があった。地震があったのは長野県小谷村。震源の深さは10㎞だった。

 前日の12日0時44分頃には茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉でも震度4の地震があったばかり。震源地は茨城県南部で震源の深さは50㎞、M5.1だった。

 武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏が言う。

「長野で起こった地震は活断層の糸魚川静岡構造線と中央構造線が交差する地点の近くです。思い出すのは、2014年11月に発生した長野県神城断層地震です。神城断層地震は北安曇郡白馬村を震源とする地震でM6.7、震度6弱と発表されましたが、揺れの強さは震度7とも言われています」

 神城断層地震により破壊された震源断層の長さは約20㎞。白馬村と小谷村に跨る総延長約31㎞の神城断層の北側の部分が活動したと考えられている。

「糸魚川―静岡構造線は中央構造線と直行しており、その中央構造線は関東の下を通って太平洋に出ている。関東一帯は関東ローム層で覆われているため、どこを通っているか分からない。北は茨城、南は東京の真下を走っているともいわれているのです。茨城では震度4の地震が続いている。これはフィリピン海プレートが原因なのか、中央構造線が揺れているのか。いずれにせよ、中央構造線が活性化していることもあって不気味ですね」(島村氏)

 我々は東日本大震災、阪神淡路大震災、熊本地震など甚大な被害をもたらした大地震を経験しているものの、地震の年表からすれば、これまでは静穏期といえる。16世紀から19世紀の日本人は頻繁に大地震を経験しており、とりわけ、江戸末期は巨大地震が襲ったことが記録にも残っている。

 まず1854年7月、伊賀上野でM7・25の直下型地震が発生した。地滑りなどの被害も大きく、死者は995名。そして、1854年12月には南海トラフ地震の1つ、安政東海地震(M8.4)が起きている。

「安政東海地震の翌日には、四国の高知沖で安政南海地震(M8.4)、その2日後には豊予海峡地震(M7.4)が立て続けに発生しています。現在と同じように、中央構造線が活性化していたため、内陸でも度々直下型地震が起きている。伊賀上野地震が発生した翌年の1855年3月には飛騨地震が発生している。この地震は白川郷を震源とするM6.8の地震です。そして、8カ月後には同じく首都直下である安政江戸地震(M6.9)が江戸の町を急襲している」(サイエンスライター)

 幕末もインフルが猛威を振るっていた。国立公文書館の『流行病』という資料には〈江戸の町で(度々)流行した風邪はインフルエンザと推定され、流行の年によって風邪に異なる名が付けられた〉とある。大相撲史上最強の横綱・谷風が犠牲になった「タニカゼ」や開国を迫った米国にちなんだ「アメリカ風」がその例だ。〈十数年置きに襲いかかるインフルエンザの流行に異名を与えることで、その悲惨さを記憶に刻もうとしたのでしょう〉と『流行病』は結論づけている。

 新型コロナウイルス禍にある現在と江戸時代末期は似ていると言えなくもない。歴史は繰り返すというが、非常事態宣言が全国に発令されたことを考えれば、新型コロナというインフルは間違いなく「流行病」だ。防災ジャーナリストの渡辺実氏が警鐘を鳴らす。

「今は地震の活動期の真っ只中にある。そしてまた、幕末も地震の活動期です。これだけ大地震が続いた時期はそうありません。我々にとっての心配は複合災害がくることです。新型コロナで苦しむ今、大地震がきたらどうするか、考えておかなければなりません」

 これまでのように避難所を開設し、地域住民に避難を呼びかける方法は危険。感染が拡大するからだ。

「在宅隔離している人にどういうサービスが可能か、行政は考えなければならない。避難所を開設するにしても、低密度にする避難所を開設しないといけない。コロナ禍で大変でしょうが、早急に対策を講じなければならないのです」(渡辺氏)

 コロナ感染者が日に日に増え、全国各地の医療機関も崩壊寸前だ。

 山梨大学医学部名誉教授の田村康二氏の話。

「長岡市(新潟県)などの病院では新型コロナにかかった患者が病院に駆け込むと、保健所を通してくれと言われるらしい。病院はどこも『新型コロナの患者を抱えると潰れる』と言われ、おっかなびっくりなのです」

 東京でも新型コロナ肺炎と診断された患者が病院をたらい回しにされ、入院までに数時間を要したという出来事があった。

「新型コロナの感染防止対策を何もしなければ、40万人が死亡するという推計を厚生労働省のクラスター班が出していたが、もっと恐ろしい予測もある。子どもの時にかかった水ぼうそうのウイルスが原因で発症するのが、帯状ほう疹です。実は水ぼうそうのウイルスは病気が治っても体内で死滅せずに神経節に潜み続けています。普段は眠っている状態ですが、体力や免疫力が低下したりすると、水ぼうそうウイルスが皮膚に発疹や激しい痛み、かゆみを引き起こすのです。同じように、新型コロナ肺炎も本人の免疫力が弱った時に再び再発するという考え方もあるのです」(田村氏)

 大地震とインフルの複合対策は急務だ。

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