需要増す“オンライン”の墓参り「思っていたよりリアル」と好評の声も

需要増す“オンライン”の墓参り「思っていたよりリアル」と好評の声も

(提供:週刊実話)

新型コロナウイルスの感染拡大で、県域を越えた移動の自粛が求められる今年の夏。墓参りの帰省さえ批判の的になっているが、そんな中、コロナ時代の新機軸として「オンライン墓参り」が注目を集めている。

 現地の霊園や葬祭関係の業者が、依頼した家族に代わって墓参りを行い、その様子を同時中継して家族にも拝礼してもらう趣向。墓参りの代行サービス自体は、ここ数年、関連業者が取り組んでいるものだが、それがコロナ禍でオンライン化され、利用者を増やしているという。

 ある葬祭関係者が語る。
「故郷を離れてお墓参りが難しいお家のために代行サービスを始め、画像で結果報告を送っていたのです。すると、お客様の方から『こっちでも手を合わせるから同時中継で送ってほしい』と言われ、ビデオ会議システムを使ってオンラインにしました」

 料金は墓地の清掃、供花代など込みで5万円前後。拝礼と清掃だけなら2万円台というから、直接、足を運ぶことを思えば手軽な設定といえる。利用者からも「お墓の状態が直接確認できるし、同時中継なので思っていたよりリアルにお参りできる」と好評だ。

 少子高齢化の現状を思えば、コロナが収束した後も、墓参りの新しい形として定着していきそうだ。そして、このような動きに注目しているのは、葬祭関係者だけではない。深刻な信徒や檀家離れに直面している寺院や宗教団体の関係者も、今後の新たな展開の1つとして関心を持っているという。

「先祖供養の大切さを直接アピールできるし、これに法主や住職の説教をプラスすれば、よりありがたさが増すでしょう」(同・関係者)

 オンライン説法に関しては、某宗教団体の幹部がこう語っている。

「われわれは教祖の直接説法が原則なんですが、最近は密を避けるため、苦肉の策としてオンラインに切り替えました。結果、逆に参加者が増えて驚いています」

 コロナ禍による混乱は、人間の宗教観、心の問題にも大きな変化をもたらしているようだ。

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