スカの「どぶ板」 再発見

スカの「どぶ板」 再発見

外国人バーの雰囲気を楽しむツアー参加者=横須賀市本町

 米海軍横須賀基地前の「どぶ板通り」(横須賀市本町)でこのほど開かれたナイトツアーが、中高年層を中心に反響を呼んだ。ネオンサインに照らされ、若い米兵らの姿が目立つ時間帯に「怖くて近づけなかった」という参加者を、ガイド付きの安心感が後押しした形だ。商店街関係者は「意外な発見。今後のイベント開催の参考にしたい」と話している。

 1日夕方、最寄りの京急線汐入駅に集まった参加者約25人は3班に分かれ、ドブ板通り商店街振興組合(越川昌光理事長)の関係者らの案内で外国人バーへ。ダーツやビリヤードを楽しむ若い男女に交じり、ドリンク1杯ごとに会計する米国式のオーダーを体験し、つかの間の異国情緒を楽しんだ。

 「どぶ板通り」は米軍払い下げ品を扱うショップやバーに加え、近年は「ヨコスカネイビーバーガー」や「よこすか海軍カレー」などのご当地グルメでも人気を呼ぶ。週末には大勢の観光客でにぎわうが、米空母が横須賀を離れる時期は閑散としがちで、特に夜の集客が課題だった。

 同組合から相談を受けた「商連かながわ」(横浜市中区)がツアーを企画し、8月上旬に公式サイトで募集したところ、20人の定員は開始2時間足らずで埋まる人気ぶり。「若い人が多いのでは」という予想に反し、参加者の中心は50〜60代だった。

 横浜市金沢区の小林弘樹さん(55)は「学生時代によく通ったが、少し上品になった。昔は通りでけんかがあって、もっとSPが巡回していた」と話す。妻の育子さん(50)は「バーは外国人ばかりなので飛び込みでは入りづらいが、店内は雰囲気がよくて外国みたい」。

 越川理事長は「特にシニア世代には、夜の『どぶ板』は怖いというイメージがあると思っていたが、昔を懐かしむ人が多かった。昼間の観光客に長く滞留してもらえるよう、工夫したい」と、今後の集客のヒントを得た様子だった。