「小網代の森」テーマに舞台 24、25日横須賀

「小網代の森」テーマに舞台 24、25日横須賀

アカテガニの求愛を表現したダンスを踊るメンバーら=横須賀市深田台

 貴重な自然環境を残す小網代の森(三浦市)をテーマにした舞台が24、25の両日、横須賀市深田台の市青少年会館で開かれる。地元で活動する「演劇集団THE素倶楽夢(スクラム)」の公演。1980年代に浮上したゴルフ場開発に反対して森を守ろうと立ち上がった人々の実話をもとに、人間と自然の共生を描く。

 小網代の森は、首都圏で唯一、源流域を含む森林、河川、干潟が連続して残る環境とされる。劇団主宰者の石渡アキラさん(68)は、「30年ほど前に初めて訪れた時、手つかずの自然に感動で体が震えた」と振り返る。

 これまでも、地域に根差した独自の芝居づくりを続けてきた同劇団。「いのち輝く不思議の森」と題して、オリジナルの脚本を作成した。

 物語は、環境保全のために自然観察会や署名活動に取り組んだ人々の思いや、方針の違いによる対立、葛藤を描く。森の自然の豊かさを象徴するアカテガニも随所に登場し、求愛や産卵など、生命の素晴らしさを歌と踊りで表現する。

 脚本は、実際に保全活動に携わった人たちから話を聞いて作成。劇団メンバーは、小網代の森のアカテガニの放仔(ほうし)観察会に参加し、イメージを膨らませた上で、稽古に励んでいる。

 石渡さんは、「自然保護や生き物の運命について感じて、見終わった後に小網代に出掛けてもらえれば」と話している。

 チケットは、一般前売り1800円、当日2千円。公演は24日は午後1時半と午後6時の2回、25日は午後1時半のみ。問い合わせは、石渡さん電話090(4944)6856。