児相の体制強化を提言 相模原の中2自殺で検証部会が報告書

 両親から虐待を受けて相模原市児童相談所(児相)に保護を求めた市立中学2年の男子生徒が自殺を図って死亡した問題で、市児相の対応などを検証していた医師や有識者ら第三者を委員とする審議会の検証部会は報告書をまとめ、16日に市に答申した。

 報告書は、男子生徒が通っていた小学校の情報から、市児相や区の相談課は生徒が誇張や虚言癖の傾向があると考えていたことが問題の背景にあったと指摘。このため、男子生徒の意見を十分踏まえた対応の検討をせず、生徒が保護を求めたにもかかわらず一時保護がなされなかった、としている。

 九つの問題点として▽要保護児童対策協議会による情報共有▽区の相談課と市の役割分担▽一時保護の判断−などを挙げ、市児相の児童福祉司の増員や児童福祉司の指導・教育を行うスーパーバイザーの適切な配置などの改善案を示し、市児相の体制強化を提言している。

 会見した川崎二三彦部会長(子どもの虹情報研修センター長)は、「相談機関の方々は、常に子どもの立場に立って考えていると思うが、改めて子どもたちの思いを受け止める真摯(しんし)な姿勢を忘れないでほしい」と強調した。

 加山俊夫市長は「答申を重く受け止め、関係機関による情報共有の徹底と役割分担の明確化を図り、このようなことが繰り返されないよう万全の対策を講じたい」とコメントした。