熱唱、病に負けない 「1型糖尿病」当事者らライブ

熱唱、病に負けない 「1型糖尿病」当事者らライブ

全員が1型糖尿病で、熱のこもった演奏を繰り広げる「1−GATA」の吉田さん(左)、中新井さん(中央)、山川さん(右)=県民共済みらいホール

 「1型糖尿病」について理解を深めるイベント「1−GATA Live in Yokohama」が22日、横浜市中区の県民共済みらいホールで開かれた。糖尿病治療を主とする「H・E・Cサイエンスクリニック」(同市磯子区)を中心とした実行委員会の主催。医師の講演や1型患者で結成されたバンドのライブなどが行われた。

 糖尿病には1型と2型があり、このうち、遺伝や運動不足、肥満など生活習慣に由来するといわれる2型がほとんど。1型の発症は10万に1〜2人と少ない。自己免疫疾患で、すい臓のベータ細胞が破壊され、血糖を調整するインスリンが分泌されなくなり、患者は毎日インスリン注射が不可欠になる。幼児期の発症が多く、入園拒否や、適切な治療を受けられず死亡する事例もある。

 講演では、同クリニックの平尾紘一理事長が1型の特徴を説明。発症後も活躍するメイ英首相や阪神タイガースの岩田稔投手の名を挙げ、「1型は、やっていけないことは何もない病気」とした。

 ライブには、メンバー全員が1型患者のバンド「1−GATA」が登場。元「THE BOOM」のベーシスト山川浩正さん(51)、ボーカルの中新井美波さん(25)、キーボードの吉田敬さん(37)が熱のこもった演奏を繰り広げた。3人は自身の発症歴や、周囲の誤解と励ましなどの体験を語り、結成から3年がたった今を、「僕らの出会いに感謝するよ」と歌い上げた。

 実行委員長で自らも1型患者の平山大徹さん(42)は「1型糖尿病への理解を広げるため、今日のことを、ぜひ周囲に伝えてほしい」と呼び掛けていた。