小さな命つなごう 動物愛護フェアかわさき

 動物愛護週間(26日まで)の25日、「動物愛護フェアかわさき2016」が神奈川県川崎市麻生区で開かれ、犬猫の譲渡会や盲導犬・聴導犬のデモンストレーション、獣医師体験コーナーなどが行われ、来場者への啓発に努めた。市がボランティア団体などと連携し、動物愛護の活動を強化して1年の成果もみられてきているという。

 麻生区役所内の譲渡会場では、市動物愛護センター(同市高津区)などで引き取った犬猫32匹を紹介。家族連れなど来場者はケージに入った小さな命を見詰め、ボランティアらに質問したり、説明を聞いたりしていた。小学5年生の次女(11)と訪れた多摩区内の女性(48)は「娘たちが犬を飼いたいと言うので、犬を引き取ることを考えた。大勢の人が来る場所で譲渡会が開かれるのはいいこと」と話していた。

 同市は2015年度まで3年連続で犬の殺処分数ゼロを達成し、本年度も継続中。猫は病気で苦しんでいて助からない子猫を安楽死させた1件のみ。

 市は昨年7月から毎月第3日曜に譲渡会を始め、9月には「ひと・どうぶつ MIRAIプロジェクト」として啓発活動を推進。市獣医師会と11月に「技術支援協定」を締結し、市職員が獣医師から応急処置のノウハウを学び、重傷の犬猫などを専門の動物病院に診てもらうなど救命の向上にも努力している。4月に創設した市動物愛護基金には550万円が寄せられているといい、市生活衛生課では「小さな命をつなぎ、守るため、取り組みを継続していきたい」と話している。