キャンプ座間のヘリ騒音激化 加山市長「看過できぬ」 FCLP影響か

キャンプ座間のヘリ騒音激化 加山市長「看過できぬ」 FCLP影響か

米陸軍のヘリコプター「UH60ブラックホーク」=2006年、キャンプ座間

 在日米陸軍キャンプ座間(相模原、座間市)周辺で本年度、米軍ヘリコプターによる騒音が激化している。相模原市は米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)に駐留するヘリの頻繁な飛来も確認しており、加山俊夫市長は28日、「騒音被害は看過できない状況にある」との認識を示した。

 この日の市議会本会議で、金子豊貴男氏(民進・市民クラブ)の一般質問に答えた。

 米軍はキャンプ座間北西部のヘリポートを基地間の移動に使用。海軍ヘリも訓練で飛来し、住宅地上空で低空・旋回飛行を繰り返している。

 市は2006年から、ヘリポート西方500メートル地点で、掃除機の稼働音に相当する65デシベル以上の騒音を測定。市渉外課によると、今年4〜8月は2300回を記録し、過去最高の13年同期(2284回)を上回った。1時間に10回以上の騒音は、4、5月にそれぞれ24、34回と際立ち、例年にない頻繁な飛来が確認されている。犬の鳴き声に例えられる90デシベル近い騒音もあり、4〜8月に計117件の苦情が市に寄せられた。

 騒音の増減は海軍横須賀基地(横須賀市)の空母の出入港と連動している傾向があり、一般質問で金子氏は市に対し、「空母艦載ヘリの陸上空母離着陸訓練(FCLP)と認識するべき」と指摘。空母艦載機のFCLPは今年、空母の整備長期化と5年ぶりの内部監査により、5〜6月と8月に硫黄島(東京都)で計3回実施されており、ヘリ騒音の激化はその影響との見解を示した。

 加山市長は「米軍は(ヘリの)飛行目的を明らかにしていない」と、FCLPとは断定できないと説明。「タッチ・アンド・ゴー(瞬時の離着陸)、低空・旋回飛行、編隊飛行の禁止を国と米軍に求めている」と答えた。

 騒音がより激しい厚木基地の艦載機は17年ごろに岩国基地(山口県)に移駐されるが、ヘリは厚木基地に残留する。陸軍相模総合補給廠(しょう)(同市中央区)の連絡用ヘリポートでも、空軍横田基地(東京都)所属のヘリの飛来が目立っている。