路線バス本格運行 空白地解消へ、金沢区・片吹地区

 住民の高齢化が進んでいる神奈川県横浜市金沢区片吹地区で10月1日から路線バスが本格運行する。バスが運行していない交通空白地帯を対象に市が進めている地域交通サポート事業の一環。昨年秋からの実証運行で利用者が増加傾向にあり、採算のめどが立ったとして運行する京急バスが決めた。

 市道路局によると、片吹地区は京急線能見台、金沢文庫駅から約1キロ離れた高台にある。既存の路線バスは走っておらず、移動が困難だとして、2011年から同地区の自治会と区、京急バスが協議していた。

 実証運行は昨年10月にスタート。能見台駅発着で片吹団地を循環する3・3キロのコースで午前9時から午後4時台の計14便を運行。料金は現金で大人180円、子ども90円。

 当初は苦戦し、今年8月末までの1日平均利用者数は154人で目標の220人を下回った。3月までの採算は約280万円の赤字。だが、その後バス停の増設に加え、住民らが利用を促すポスターを作成した結果、8月の利用者は203人と増加している。

 コースや便数、料金は変えない。市担当者は「年齢を問わずにバスを利用して、外出する機会を増やしてもらいたい」と話している。

 市によると、地域交通サポート事業で本格運行しているのは他に9地区ある。