「幸せ餃子」新名物に 秦野で障害者ら製造

「幸せ餃子」新名物に 秦野で障害者ら製造

あんを皮で包む機械を使って、餃子を製造する施設利用者 =秦野市戸川のハッピーラボ

 秦野市の社会福祉法人「寿徳会」が運営する冷凍餃子(ギョーザ)工場が同市戸川にオープンした。知的障害者が製造だけでなく、材料に使う野菜も栽培する。6日の販売開始を前に関係者は「新しい秦野の名物にしたい」と意気込んでいる。

 餃子はレシピの考案者で同工場総合園長の久保谷さち子さん(68)の名前にちなみ、「幸せ餃子」と名付けられている。あんの8割を占めるのは、キャベツやタマネギ、ハクサイなどの野菜で、同法人が運営する福祉施設や市内で生産されたものを中心に使っている。野菜の甘みを生かした味わいが特徴だ。

 餃子はもともと40年ほど前から、久保谷さんが営んでいたゴルフ練習場の食堂で焼き餃子として提供されていた。8年ほど前から、同法人が運営する弁当店でも扱うようになった。ただ、当時は健常者が製造し、障害者は販売が中心だった。

 工場化には(1)機械導入で作業を単純化し、障害者が製造に参加できる(2)大量生産で利益率を上げ、賃金に反映させる(3)餃子を冷凍し、日持ちさせる−狙いがあるという。弁当店を閉店し、跡地に工場を建設した。

 工場は軽量鉄骨2階建て、延べ床面積約320平方メートルで「ハッピーラボ」と名付けた。1階が餃子を包む機械や急速冷凍機を備えた餃子工場、2階が文房具の製造などを行う作業場で、1、2階で障害者20人が働く。餃子の製造に携わる法人施設利用者の男性(31)は「機械の操作など覚えることはたくさんあるが、楽しみだ」と話す。

 餃子は手で包んだ大サイズ(1個42グラム)が800円(税込み)、機械で包んだ中サイズ(同32グラム)が700円(同)で、いずれも10個入り。

 久保谷さんは「将来は1日、1500〜2千個を販売し、施設利用者の賃金アップだけではなく、たくさん売れる喜びを感じられるようになるといい」と期待する。問い合わせは、ハッピーラボ電話0463(75)5418。