売掛金隠しで運送会社有罪 地裁判決

 源泉所得税などの滞納に伴う差し押さえを免れるため売掛金約2億9千万円を隠したとして、国税徴収法違反罪に問われた運送会社丸宗運輸(横浜市)代表取締役の男(69)に対し、横浜地裁は5日、懲役1年6月、執行猶予3年、罰金50万円(求刑懲役1年6月、罰金50万円)の判決を言い渡した。法人としての同社にも罰金50万円(求刑罰金50万円)を言い渡した。

 大森直子裁判官は判決理由で「隠した財産は多額に上り結果は重大。東京国税局に対し偽装工作も重ねるなど悪質」と指弾。一方、「事業廃止届を提出し反省もしている」と述べた。

 判決によると、同社は差し押さえ処分を免れる目的で、実態のないペーパーカンパニーの口座を開設。2010年10月から約4年間、取引先からの入金先を同口座に変更して売掛金を振り込ませ、財産を隠した。