中越復興へ思い重ね 横浜で恒例「ひこばえ展」

中越復興へ思い重ね 横浜で恒例「ひこばえ展」

ひこばえ展の会場で作品を見つめる高橋さん =横浜市港南区のCoZAの間

 10月23日で発生から12年となる新潟県中越地震を機に始まった「ひこばえ展」が今年も、神奈川県横浜市港南区港南台のギャラリーCoZAの間で開かれている。新潟ゆかりの作家との出会いや縁を大切にしてきた主宰の高橋みどりさん(52)の思いが、現代アートの飾られた会場にあふれている。

 高橋さんは、2004年10月23日の中越地震で震度6強に見舞われた新潟県小千谷市の出身。復興支援も目的に翌05年から展示を始め、新潟に根付いた文化や作品の発信を続けている。

 今年は9月半ばにスタートし、全村避難を余儀なくされた旧山古志村(現長岡市)の写真家の作品を紹介。現在は長岡市の作家、外山文彦さん(52)がカンバス裏側の麻布に色を付けた作品約20点を9日まで展示している。

 学生時代を横浜で過ごした外山さんは、画材店でのアルバイト中に「多様な表情を持つカンバスの裏側に魅せられた」。以後創作を重ね、昨秋に中華街近くのギャラリーで開いた二人展を高橋さんが偶然訪ね、今回の初出品につながったという。「特に地震を意識して創作してきたわけではないけれど、それがきっかけで生まれた縁を大切にしたい」と話す外山さんは、最終日の9日にCoZAの間に足を運ぶ予定だ。

 ひこばえは切り株などから出る若芽の意。この言葉に復興への思いを重ねてきた高橋さんは「ひこばえは新潟だけでなく、東北からも出てきてほしい」と話し、新たな企画も準備している。

 11月下旬まで版画展やジャズライブなどを順次開催予定。問い合わせは、CoZAの間電話045(831)5127。