将来の自分像描いて 横須賀の児童養護施設

将来の自分像描いて 横須賀の児童養護施設

職業体験イベントでショベルカーを操縦する子ども=春光学園

 子どもたちに働くことを身近に感じてもらおうと、神奈川県横須賀市小矢部の児童養護施設「春光学園」で、職業体験イベントが開かれた。地元の若手経営者でつくる「横須賀青年八日会」のメンバーが講師となり、プロの業を伝授。同施設の幼稚園児から中学生までの約60人が大人になった自分の姿を思い描いた。

 3年前にスタートした同施設のキャリアカウンセリングプログラムの一環。これまでは座学が中心だったが、初の体験型イベントとして8日に開かれた。同施設は「親と暮らしていない子どもたちは周囲に働いている大人がいないため、将来自分が働くイメージを持ちにくい」と職業体験の重要性を強調する。

 子どもたちはガソリンスタンドの従業員や調理師、美容師など8種類の仕事を体験。建設用の足場の組み立てを応用した巨大迷路づくりや、ショベルカーの操縦、一眼レフカメラを使った写真撮影などを行った。迷路づくりを体験した中学1年の男子生徒(12)は「迷路の建設は大変だったが、頑張って完成できてうれしかった。面白い職業を見つけられた」と笑顔を見せた。

 八日会は「(同施設の)子どもたちのほとんどは高校を卒業すると就職する。早い時期から仕事を知り、目標に向けて進む道ができれば」と話し、今後も定期的に開催する考え。同施設は「子どもたちには人の役に立つ喜びを感じることで自尊心を高め、『大人になるのは楽しそう』と思ってほしい」としている。