避難5年超苦悩描く 福島・飯舘の映画22日上映 茅ケ崎市

避難5年超苦悩描く 福島・飯舘の映画22日上映 茅ケ崎市

映画のワンシーン。飯舘村には汚染土壌を詰め込んだフレコンバックが点在する(豊田直巳氏提供)

 東京電力福島第1原発事故から5年半。全村避難が続く福島県飯舘村の村民を追ったドキュメンタリー映画「奪われた村 避難5年目の飯舘村民」の上映会が22日、茅ケ崎市の茅ケ崎コミュニティーホールで開かれる。企画した地元の市民団体「チームみつばち」は「福島で起きたことを見つめ直し、原発事故を自分ごととして捉えたい」と話す。

 〈このドキュメンタリーは、村人の心に残る『美しい』村の記憶であり、人びとの哀しみと苦しみと、忘れられない喜びの記録です。それは、その記憶や記録すらなかったことにしようとする者たちへの抵抗でもあります〉
 村民の顔写真が並ぶ映画の公式サイトは、こう語り掛ける。かつて「日本で最も美しい村」と評されながらも、原発事故で飛散した高濃度の放射性物質で汚染された飯舘村。村全体が「避難指示区域」に指定され、現在も6千人超が避難生活を強いられている。

 チームみつばちは原発事故後、茅ケ崎、藤沢市民が設立し、上映会や勉強会を続ける市民団体。代表の吉野由美子さん(66)は「現実を直視し、原発事故が何をもたらしたのかをあらためて考えたい」。メンバーの亀田典子さん(59)も「全国各地の原発で同じような事故が再び起きてもおかしくない。映画を通して原発がある社会について考えてほしい」と参加を呼び掛ける。

 上映会は午後2時と同5時の2回。参加費500円。上映会の間には「福島原発かながわ訴訟原告団」の唯野久子事務局長が裁判報告を行う。問い合わせは、チームみつばち担当者電話080(3179)0279。