麻原彰晃の三女アーチャリーがオウム事件判決の「国策裁判」ぶりを批判

麻原彰晃死刑囚の三女アーチャリー氏が「麻原死刑囚の鑑定書の大部分は嘘」と批判

記事まとめ

  • 192名が起訴されたオウム真理教(現アレフ)裁判は、すべての一審審理を終えた
  • 映画監督の森達也氏は「判決内容は5割増しとの印象を持った」と語った
  • 麻原彰晃死刑囚の三女アーチャリー氏も、麻原死刑囚の鑑定書は、大部分が嘘と批判する

麻原彰晃の三女アーチャリーがオウム事件判決の「国策裁判」ぶりを批判

麻原彰晃の三女アーチャリーがオウム事件判決の「国策裁判」ぶりを批判

麻原彰晃の三女アーチャリーがオウム事件判決の「国策裁判」ぶりを批判の画像

192名が起訴されたオウム真理教(現アレフ)裁判は、昨年4月30日、17年間の逃亡の末逮捕された最後の被告人、高橋克也被告(58)に対して東京地裁が無期判決を言い渡したことですべての一審審理を終え、司法の場においてのオウム裁判は一応終結した。



10月5日に『日本の司法を正す会』で講演したドキュメンタリー映画監督の森達也氏(60)は、「なぜサリンを撒き、無差別殺人を行ったかという動機解明に最も重要な麻原彰晃(本名:松本智津夫=61)の裁判を一審(死刑判決・現在確定死刑囚)だけで終わらせた」と司法当局を批判し、「オウム事件の真相は解明しきれておらず、オウムの幹部信者を早く死刑にせよとのメディアと世論に押され、判決内容は5割増しとの印象を持った」と語った。


また「最も重要な論点であるはずの麻原死刑囚の精神状態についての判断が正しく行われず、狂気を装って死刑を逃れようとしているという司法当局の結論が、一連の裁判を不毛にした」とも言う。


確かに刑事訴訟法479条は、《死刑の言い渡しを受けた者が心神喪失の状態にあるときは、法務大臣の命令によって執行を停止する》とある。


この点については、同会に出席した松本死刑囚の三女、『地下鉄サリン事件』発生当時に11歳だった松本麗華(りか=ホーリーネーム・アーチャリー)さんも同じ意見だ。


「父と言葉を交わしたいという私の望みは、数十回の接見中一度もかなえられなかった」と述べ、2004年(逮捕から9年後)に接見した折には、「別人のように痩せこけ、髪も歯も抜け落ち、老人のような姿になっており、詐病で死刑を免れようとしていると言われていましたが、話をしても何の反応もなく、精神が崩壊している姿にショックを受けました」という。



詐病と断定された麻原死刑囚の鑑定書は、かなりの部分がうそにもとづく報告から構成されていると批判する。


「鑑定書は、食事をこぼさずに食べたことを理由に挙げていますが、もともと目が見えなく、食事をこぼすので、胸にバスタオルを巻いて食べていたのです」


二人は「裁判所は、現在の精神鑑定と治療に取り組んだ上で再審を認めてほしい」と呼び掛けている。

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