日本の「ある資源」が世界3位だと知っていますか?

日本の「ある資源」が世界3位だと知っていますか?

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日本の地熱資源はアメリカ、インドネシアに次ぐ世界第3位だ。それにもかかわらず、発電設備容量で見ると世界第9位まで後退する。つまり、資源量は豊富だが、発電設備の普及が進んでいないのだ。


国内初の商用地熱発電所として、岩手県八幡平市に『松川地熱発電所』が建設されたのは、いまから半世紀をさかのぼる。



「同発電所の誕生以降に、オイルショックなどが追い風となり、国内の地熱発電量は段階的に伸びました。しかし、1990年代半ば以降は成長が止まっています。多くの再生可能エネルギーと同様に、火力や原子力と比べると地熱発電の発電容量は小さい。原発なら1基で100万kwクラスのものも多いが、地熱発電は大規模なものでも数万kwと原発の10分の1以下です。発電容量の大きい火力や原子力のコストダウンが進んだこともあり、地熱発電は忘れ去られてしまったのです」(資源問題に詳しいジャーナリスト)


地熱発電のメリットは第一に安定性だ。太陽光発電は夜間に発電ができず、風力発電も無風なら風車は動かない。設備稼働率で見ると太陽光は10%強、風力も2割程度だ。しかし、地下の蒸気は常時使用できるので、地熱発電は71%と原発よりは若干劣るものの、ほぼ同等と言っていいレベルの安定性を誇っている。


だが、その地熱発電にも厄介な問題はある。



「日本の地熱資源のうち、7〜8割が自然公園内にある。そのため、発電施設が自然景観を損ねたり、熱水を取り出す井戸の掘削が環境に悪影響を及ぼしたりする恐れがあるとして、環境省が地熱発電の開発を規制したのです。1972年に、当時の通産省と環境庁が既設の6つの発電所を除いて、国立公園内には新規の地熱発電所を建設しないという覚書を交わしました。それ以降、自然公園内での地熱発電開発はストップしたままなのです。また、温泉業者の反対運動が起きるため、過去の例では補償問題の解決と、環境アセスメントに最短でも10年以上かかっているのが現状なのです」(同)


福島原発の事故以降、再生可能エネルギーに対する関心の高まった。いまこそ自然公園法を変更してでも、規制を緩和したり地熱資源を活用すべきだろう。

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