韓国で汚職を取り締まるために「おごり禁止法」が施行

韓国で汚職を取り締まるために「おごり禁止法」が施行

(C)Shutterstock

韓国で“おごり”が禁止される。9月28日から施行された『不正請託及び金品授受の禁止関係法』のためだ。


マスコミと私学教員を、この法律に含むかどうかに焦点が当てられていた。だが、審議した憲法裁判所は今年7月に合憲と判断。これで公職者やマスコミ、全教員に一定額以上の食事や金品の提供が禁じられることになった。



一定額以上ということだが、食事は1回3万ウォン(約2700円)、贈り物は5万ウォン(約4500円)、慶弔費は10万ウォン(約9000円)と上限が細かく決められている。違反者を申告すると報奨金を与える制度も整備され、かなり力を入れて取り締まるつもりのようだ。


「韓国検察は180億円ともいわれている韓国ロッテの裏金の行方を追い掛け、その先にいる李明博前大統領一派をも視野に入れています。少なくとも韓国ロッテを解体まで追い込むと意気込んでいるのです」(韓国事情に詳しいジャーナリスト)


国際NGO『トランスペアレンシー・インターナショナル』が発表した『2015年腐敗認識指数』によると、韓国は世界168カ国中37位だが、経済協力開発機構(OECD)加盟国34カ国では27位。先進国の中での前近代度は高い。“汚職一掃”は韓国の大きな課題だが、実効性となると疑問符が付く。


「汚職のことを抜きにしても、韓国経済は急落しており、シンクタンクの韓国経済研究院は、年間11兆ウォン(約1兆円)もの経済損失を被ると試算しています。とはいえ、上司や年上がおごるのが韓国の伝統であり文化ですから、厳しい取り締まりも続いたとして1年でしょう。本当に撲滅したいなら“3人寄ると派閥が4つできる”といわれるほどの地域主義や、学閥主義に切り込んで行かなければ汚職はなくなりません」(同)



日本の芸人の上下関係にも、割り勘は存在しない。関西の破滅型天才芸人の代表である初代・桂春団治は、「宵越しの銭は持たない」という生き方をし、横山やすし、藤山寛美もその代表例である。


「芸人社会には、先輩であれば後輩芸人にはおごらなければならないという鉄の掟があります。例え、売れていない貧乏な先輩芸人でも、売れていて裕福な後輩芸人にはおごらなくてはならない。破天荒な金遣いも芸のためなら仕方がないという世界です。それが文化であり伝統です」(テレビ局員)


“割り勘”よりも“ごちそうになる”の方が文化的なのは間違いない。

関連記事(外部サイト)