
欧米式のキャンセルカルチャーに危機感を抱く声 昨年7月には小山田圭吾も餌食
2022年05月08日 10時50分 まいじつ
2022年05月08日 10時50分 まいじつ
2022年05月05日 11時02分 まいじつ
小山田圭吾も餌食に…陰湿な日本人には合わない欧米式キャンセルカルチャーの画像
昨年7月に大きな波紋を呼んだ『東京オリンピック・パラリンピック』の開閉会式をめぐる辞任・解任騒動=Bこれをきっかけに、日本国内でもキャンセルカルチャー≠ェ浸透し始めることに。しかし、欧米発のキャンセルカルチャーは、日本人の陰湿な性格に合わないのではないか、という意見も少なくないようだ。
キャンセルカルチャーとは、名誉職に就いた途端、過去の発言や不祥事が掘り返され、現在の仕事が奪われてしまう社会問題。ネットでいう炎上≠ニも似ているが、キャンセルカルチャーは地位や仕事を当人から奪い取り、権威や業界からの追放が求められる。
日本国内では、過去のいじめ問題が明らかになり、「東京オリンピック」開会式の音楽を担当していたミュージシャン・小山田圭吾が辞任。最近では、ウクライナに侵攻し西側諸国から厳しい経済制裁を科されているロシアや、「生娘をシャブ漬け戦略」というワードで自社マーケティングを説明した大手牛丼チェーン店『吉野家』などがキャンセルカルチャーの餌食になっていると言えるだろう。
「欧米から持ち込まれたキャンセルカルチャーは、日本独自に発展している面があります。現在、欧米のキャンセルカルチャーでは罪を意識させ、自らの要求を伝えたのちに、改善を促す場面が見られます。これは価値観の根底にある宗教の赦す≠ニいう行為や、セカンドキャリアという教育制度が関係しています。一方で日本のキャンセルカルチャーは改善を促すのではなく、日々の鬱憤を晴らすためや、衝動的に糾弾したい欲求を満たすために使われがち。キャンセルカルチャーの名の下に、正義を振りかざして自己満足しているネットユーザーが圧倒的に多いのです。実際に日本のキャンセルカルチャーの代表格とも言える『東京オリンピック・パラリンピック』の開閉会式をめぐる辞任・解任騒動≠ナ糾弾された小山田も、辞任に追い込まれてそれっきり。小山田の現在を知る人はどれほどいるのでしょうね」(時事ライター)
独自に発展し、対象者を一方的に糾弾する日本のキャンセルカルチャーに、危機感を抱いている人も少なくない。ネット上には、
《ロシア語の本を捨てたり、文字を隠したり。いかに日本のキャンセルカルチャーが子どもじみているか分かりますね》
《何かあるたびに欧米的なキャンセルカルチャーを日本に持ち込んで混乱させる。このようなことは本当にやめていただきたい》
《日本のキャンセルカルチャーは、破壊する快感に酔っている人が多すぎるんよ》
《日本でのキャンセル事件、「それ労基法違反ですよ」っての多いし。あんま他国の文化を無批判に受け入れないことやね》
《欧米崇拝の意識高い系によって「最先端の人権思想」と称賛されているムーブ、地獄すぎやしませんかね》
など、キャンセルカルチャーのキャンセル≠願う声も見受けられる。
皆が叩いているから、悪事が明らかになった人だからという理由で過度なキャンセルカルチャー制裁を与えている日本のSNS。もしかすると、人類にSNSというツールは早すぎたのかもしれない…。
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