学費安く就職率高い「高等専門学校」も注目集まる

高等専門学校卒業の方が、大卒より安定した企業に就職 国公私立合わせて全国に57校

記事まとめ

  • 日本初の高専は、1962年の高度経済成長期に、必要な技術者の養成を目的として設立
  • 総じて偏差値は高く、学生の進路が多様なことも特徴で卒業後もさらに2年間の専攻科も
  • 卒業生に対する求人倍率は約10〜20倍で、就職希望者の就職率はほぼ100%とも

学費安く就職率高い「高等専門学校」も注目集まる

学費安く就職率高い「高等専門学校」も注目集まる

abscent / PIXTA(ピクスタ)

奨学金の延滞が社会的に大きな問題になっている。そんななか、高等専門学校、いわゆる高専の奨学金延滞率の平均が、大学の延滞率を大幅に下回ることが判明した。この背景には、大卒より高専卒の方が、安定した企業に就職していることが挙げられる。


日本初の高専は、1962年の高度経済成長期に、必要な技術者の養成を目的として設けられた。高専は、高卒後に進学する専門学校とは異なり、中卒者を対象とした“5年制”と“5年制半”の商船高専があるが、現在は国公私立合わせて全国に57校が存在している。


総じて偏差値は高く、学生の進路が多様なことも特徴だ。卒業後もさらに2年間の専攻科が用意されており、合計で7年間の一貫教育も可能になっている。この専攻科を修了し、『大学評価・学位授与機構』の定めた条件を満たせば、大卒と同等の学位が授与され、大学院への進学や、大卒枠での就職の道も開ける。さらに、通常の大学3年次への編入も可能で、卒業生の約4割がこうした進学の道を選んでいる。


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奨学金の延滞をしていない高専も半数近く

「高専全体の奨学金において、延滞率の平均は0.7%と、大学の1.3%を大幅に下回っています。また、半数近くの23校は、延滞率が0%です。国立高専は、授業料が全国一律で年間23万4600円であるため、国立大の授業料の50万円超と比較すると、家庭や学生への金銭的負担は少ない。卒業生に対する求人倍率は約10〜20倍、就職希望者の就職率はほぼ100%です。大学生は遊んでいる印象が強いが、高専生はアルバイトをしなくても勉強に打ち込める分、企業の人事担当者の眼鏡にかなうのです」(就職アドバイザー)


高専のカリキュラムは、16歳から5年間の一貫教育により、機械、電気、情報、建設、建築、商船といった専門学科のうち、3〜7学科が設置されていることが多い。実験や実習を重視した教育課程で、大学とほぼ同程度の専門的な知識や技術を習得できる。最近では、情報デザインや国際流通といった新しい学科も設置されており、産業構造の変化や科学技術の進展への対応も進んでいる。


今後も高専の人材がより重宝される時代がやってきそうだ。


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