レッドラインはどこに?アメリカが北朝鮮に軍事制裁をしない理由

レッドラインはどこに?アメリカが北朝鮮に軍事制裁をしない理由

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シリアのアサド政府軍が化学兵器を使用した際、アメリカのバラク・オバマ前政権は当時「レッドラインを超えた」と表明した。


北朝鮮の場合は、アメリカ本土に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発か、6度目の核実験が“レッドライン”と見て間違いない。そのため、北朝鮮が頻繁に中・短距離ミサイルを発射しても、アメリカはレッドラインを超えていないと考え、警告に留めているわけだ。


「米軍は現在、原子力空母『カール・ビンソン』と『ロナルド・レーガン』を朝鮮半島周辺に派遣する体制を敷き、金正恩政権に圧力をかけています。しかし、北朝鮮が中・短距離ミサイル発射をしたくらいでは出撃命令は下りません。ミサイル試射を受けた日本のテレビが国民に街頭インタビューを行い『怖い』、『恐ろしい』という声をクローズアップさせるのを見て、正恩は反撃能力どころか法整備さえしない日本をあざ笑っているはずです」(軍事ジャーナリスト)


つまり、ドナルド・トランプ大統領は「日韓同盟国の安全を守る」と表明してきたとはいえ、米軍は中・短ミサイル発射程度で日韓の安全を守るための戦闘を開始することは、もはやないと思った方がいい。トランプ大統領の言う“アメリカ・ファースト”とは、経済と貿易の分野だけに限っておらず、あくまでアメリカの安全が第一に優先されることがはっきりしている。


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アメリカは軍事制裁をする気がない?

日韓両国にとってのレッドラインは、すでに超えている。北朝鮮の中・短ミサイルは、韓国の首都ソウルや東京まで届くからだ。


「ホワイトハウスがレッドラインを明言しないのは、日米韓でレッドラインに微妙な認識の違いがあることが表面化させたくないからでしょう。このことを北朝鮮が知れば、ますます増長するからだという考えからでしょうが、それは見透かされています。北朝鮮は今年に入ってすでに9回の発射実験を行っており、正恩政権発足からは実に54回も行われているのです。日韓両国がいくら『レッドラインを超えた』と声高く叫んだところで、軍事制裁に乗り出すことはありません。米軍は“オオカミ少年”と化しています」(同・ジャーナリスト)


莫大な在日米軍の駐留経費を負担している日本からすれば、“やるやる詐欺”以外の何物でもない。


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