安倍晋三首相と小池百合子都知事の対立が激化する2つの理由

安倍晋三首相と小池百合子都知事の対立が激化する2つの理由

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7月2日に投開票が行われた東京都議会選挙は、自民党が歴史的な惨敗を喫した。この選挙は地方選挙のひとつだが、“国政の先行指標”ともいわれ、安倍晋三首相の今後の政権運営や、衆院解散戦略に大きな影響を与えるのは間違いない。


下馬評でも小池百合子東京都知事率いる地域政党『都民ファーストの会』が優勢といわれていたが、森友学園や加計学園の問題、そして自民党議員の失言や不祥事などが大きく響いた。


「安倍首相は態勢を立て直すために、7月末か8月初めにも内閣改造を行うでしょう。その際、都議選の責任者である党都連の下村博文会長、加計問題で何度も名前が出てきた萩生田光一官房副長官、選挙の応援演説で大失言のあった稲田朋美防衛大臣、ついでにテロ等準備罪の審議でまともに答弁できなかった金田勝年法務大臣、少なくともこの4人は更迭されるなどして表舞台から消えることが予想されます。特に下村、萩生田、稲田の3人は、安倍首相の側近中の側近ですから、内閣の体力は徐々に落ちていくでしょう」(全国紙政治部記者)


今回の選挙では、豊洲市場の移転問題も焦点のひとつとされていた。安倍首相は今年3月の記者懇談会で「彼女(小池都知事)とわたしは、皆さんが思っているような悪い関係じゃないですよ」(『週刊新潮』3月16日号より)と語っていたが、これは額面通りには受け取れない。


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安倍首相は決して小池都知事を許さないだろう

作家の大下英治氏は「安倍首相は決して小池さんを許すことはないだろう」と語る。


「第1次安倍内閣のときです。2007年7月3日、防衛大臣だった久間章生氏の辞任を受けて、安倍首相は小池さんを後任に抜擢しました。それにもかかわらず、2012年の党総裁選で小池さんは石破茂さんに付いた。安倍さんにすれば裏切られたとの思いが強い」


このときの小池都知事は初の女性防衛相だったのだが、翌8月下旬の内閣改造で自身の再任を固辞する形で大臣職から離れた。このとき、小池都知事がカイロ大学に留学していたときからの友人である元大学教授は「せっかく大臣になったばかりなのに、なぜ辞めた?」と聞いた。これに対し、小池都知事は「女の勘よ」と笑っていたという。元大学教授は「小池には人間関係をバッサリと切る非情な一面もある」と話す。


安倍首相には第1次政権のときから“お友だち内閣”という評価が付いてまわっている。前出の側近3人のなかでも、特に“秘蔵っ子”といわれる稲田防衛相については、これまでに何度失態があっても守ってきた。このあたりの甘さは小池都知事と対照的だ。


「政治は非情なもの」と言ったのは小泉純一郎元首相だが、将来的には都民ファーストの会が国政へ進出することも予想されるだけに、「安倍VS小池」の対決からは当分目が離せない。


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