もしも「AI時代の申し子」藤井聡太四段と将棋AIが戦ったら?

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人間とコンピューターの将棋対決、『電王戦』が初めて行われたのは2012年のことだ。


歴史的第1回目は、故・米長邦雄永世棋聖の“衝撃的な敗北”から始まった。翌2013年の第2回では、佐藤慎一四段が現役棋士で初めて敗れるなど、1勝3敗1持将棋(引き分け)で負け越し。2014年に行われた第3回では、ソフト事前貸与の義務付け、ハードの統一化でプロ棋士が有利とみられていたにもかかわらず、人間の1勝4敗だった。


そんな状況のなか、翌2015年に行われた『電王戦FINAL』で、ようやく人間が通算3勝2敗の“勝ち越し”を果たす。この戦いは専門家により「単純な読みの深さでは人間はコンピューターにかなわないが、戦い方によっては勝つことができることを示した。ただ、コンピューターもこうして弱点が見つかれば対策を練るだろう」と評された。


そして現在、人間の棋士にほのかな希望の光が差している。最年少で歴代新記録となる公式戦29連勝を飾った藤井聡太四段の活躍だ。藤井四段は、将棋ソフトを積極活用して急速に力を付けたことから、“AI時代の申し子”と呼ばれている。


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将棋ソフトで強くなった藤井四段だからこそ

藤井四段に公式戦で1勝を献上したのは、“神武以来の天才棋士”といわれてきた加藤一二三九段だ。歴代最年長現役棋士だったが、竜王戦6組昇級者決定戦で高野智史四段に敗北し、引退を発表した。加藤九段の例を見れば、AIと人間との“発展線”は明らかに異なっていることが分かる。プロ棋士は年齢を重ね経験を積めば、それだけ“強く”なるものの、経験は“発展”の原動力ではないという点だ。


対してAIは、ディープラーニング(深層学習)で成長する。多くの経験や知識を吸収し、過去を含む全てのデータを吸収していくため時間の経過、経験の数が増えれば増えるほどその実力は“発展”する。AIがデータを吸収し、すべての対戦成績を学んでいけば、数年後にどのような人間の棋士が出てきてもAIに勝てなくなるはずだ。


だが“AIの申し子”藤井聡太四段なら、ディープランニングするAIだからこその弱点を突くに違いない。そんな気にさせてくれる棋士なのである。


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