中堅大から難関大に逆転入学!? 「編入制度」を利用する学生たち

文部科学省が実施したアンケート《学生の中途退学や休学等の状況について》によれば、2012年度に大学を中退した学生のうち、経済的理由を挙げたのは20.4%、編入などで他の大学へ入り直す“転学”は15.4%だった。


編入制度は、いままでの勉強の成果である単位や、それまで支払った学費を無駄にすることなく、自分の求める大学に入れる制度だ。例えば専修大学から大阪大学へ、大東文化大学から上智大学へという、現役での一般入試ではかなわなかった“大逆転”現象も起きている。予備校も編入の可能性に目を付け、最近になって編入試験の対策コースを設置し始めた。


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編入試験の3つのメリット

「編入制度は通常、4年制大学の2年次修了者などを対象に試験を行い、選抜をします。この制度の第一の利点は、2年までいた大学の単位が編入先の大学でも卒業単位として認められることです。そのため、中退して改めて一般入試で入り直すのに比べ、2年分の学費と時間を節約できるのです。第二に一般入試より受験科目が少ないため、難関大学でも格段に入りやすいこと。第三に倍率です。2016年度に全国大学で実施された編入試験の志願者数は2万8935人。そのうち合格者数は1万1184人で、倍率は2.6倍でした。この数字は過去10年であまり変化していません。つまり、一般入試と比べて競争相手が少なく、倍率が安定しているのです。また、国公立大学の場合は、センター試験受験も必要ない上、試験日程が重複しなければ、何校も受験が可能だというメリットがあります」(大手予備校関係者)


編入試験の競争相手を見てみると合点がいく。早慶上智ICUなどの難関大学に合格している学生は、そもそも再度の受験勉強をしてほかの大学に入り直そうなどという発想を普通はしない。その結果、いわゆる高学力層を除いた競争相手しかいないのだ。それが証拠に、編入試験の受験者層は、GMARCH(学習院、明治、青学、立教、中央、法政)以下の学生が大半を占める。


「ただし編入試験は、一般入試で出た欠員を補うときにのみ行われる試験であるため、実施されない年があるということに注意しておいてください」(同・関係者)


難関大学への編入は、就職活動の際に、企業によっては“敗者復活戦を勝ち抜いた学生”という付加価値をアピールポイントにできるかもしれない。


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KAZE / PIXTA(ピクスタ)

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