森下仁丹が中高年を「第四新卒」として募集 経営幹部候補の即戦力確保を狙う

記事まとめ

  • 森下仁丹株式会社が40代後半から50代をターゲットに第四新卒採用を始め、反響を呼んだ
  • 経営幹部候補の即戦力確保を狙い40-50代を狙ったが、20-70代の幅広い年齢層が集まった
  • 駒村純一社長は第2のキャリアとして52歳で中途入社した"第四新卒"での転職経歴を持つ

森下仁丹が中高年を「第四新卒」として募集する理由とは

銀色のつぶつぶで有名な仁丹を100年以上にわたり製造してきた森下仁丹株式会社(本社:大阪市)が、2018年度新卒採用の解禁日である今年3月1日、第四新卒採用を始め、大きな反響を呼んだ。“オッサンも変わる。ニッポンも変わる。”というキャッチコピーで、40代後半から50代をターゲットにしたユニークな募集だったが、その後どうなったのだろうか。


「一般的には大学・大学院卒が“新卒”、新卒後3年未満で転職を希望するのが“第二新卒”、大学院博士課程修了者もしくは在籍者を“第三新卒”と区分けしてきました。同社は40代後半から50代の人材を“第四新卒”として新たに掘り起こすことで、食品・医薬品の営業、開発、製造および新規事業に関するマネージメント業務を行う正社員として、転職エージェントを通さず広く一般に公募したのです」(経済ライター)


反響はすさまじかった。同社が5月12日に明らかにしたところでは、応募者が約2000人に達したという。経営幹部候補の即戦力確保を狙って、40〜50代をターゲットにしたが、実際には20〜70代の幅広い年齢層が集まった。書類選考で200人まで絞り、グループ面接などで選考を進めて、夏までに数人程度を採用する。


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現社長も「第四新卒」転職組

同社が運営する第四新卒採用サイトには、駒村純一社長がモデルとして登場しているのだが、同氏も大手商社に入社後、イタリアの投資先企業の社長に就任。その後に第2のキャリアとして52歳で中途入社したという“第四新卒”での転職経歴を持つ。


駒村社長は入社後組織改革に取り組み、外部から人材を積極的に起用。管理職に抜擢することで、社内を活性化させた。現在中途入社した社員は6割を占める。


現在の同社は“シームレスカプセル技術”のトップ企業だ。生薬を練った小さな粒に銀箔をコーティングした仁丹の“包んで守る技術”をさらに進化させた技術で、カプセルに継ぎ目がないため液体から微生物まであらゆるものを充填できる。


「この技術は、医薬品や健康食品を中心にしたヘルスケア事業の拡大に貢献しています。さらにレアメタルの回収や、シロアリ駆除などの分野に販路を広げています。結果的に現在、ヘルスケア事業とカプセル受託事業が同社の二本柱になっていますが、新たな成長に向けてマネージメントの強化を目論んでおり、第四新卒にその担い手になってもらおうという目論見なのです」(同ライター)


今回採用される中高年の中に”第二の駒村”は眠っているだろうか。


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xiangtao / PIXTA(ピクスタ)

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