ロシア革命から100周年…いまも平和を脅かすマルクスの思想

ロシア革命から100周年…いまも平和を脅かすマルクスの思想

(C)Shutterstock

《一匹の妖怪がヨーロッパを徘徊している。共産主義という妖怪が》という一文に始まり、《万国のプロレタリアよ、団結せよ!》で終わる有名な『マルクス・エンゲルス共産党宣言』。この本は1848年に共産主義者同盟のパンフレットとして出版された。マルクス思想により共産党が組織され、ソビエト連邦や中国、そして北朝鮮という国家が成立した。


初の共産主義国家であるソ連を作ったロシア革命から、11月7日で100周年を迎えた。1917年の同月同日、革命家ウラジーミル・レーニンの率いる『ボリシェヴィキ』(のちのロシア共産党)がモスクワで武装蜂起し、やがてソ連という国家を樹立していく。


ロシア革命から70余年が経過し、『ベルリンの壁』崩壊後の1991年12月にソ連は消滅するが、革命成功後には共産党の一党独裁のもとで弾圧や粛清、迫害がソ連全土に広がった。レーニンは“世界革命”を目指して1919年にコミンテルン(国際共産党=第3インターナショナル)を結成、革命の“細胞”を各国に植え付けて武装蜂起を支援した。そのひとつが『コミンテルン日本支部』として1922年に創設された日本共産党だ。ソ連、中国共産党などの粛清の犠牲者は、2度の世界大戦によるものより多く、推計2億人に上る。


?


いまも共産主義政権に残るソ連の象徴

レーニンの率いる共産党の象徴は、ソ連国旗に掲げられた“鎌”と“ハンマー”だ。それを中国共産党や朝鮮労働党(北朝鮮)がいまも党旗として使っているように革命組織は広く世界に存在し、いまもなお平和を脅かしている。


ロシア革命から100年が経ち、かつて建てられたレーニン像はソ連崩壊後にほとんどが取り壊された。だが、まだ少なからず旧ソ連圏の各地には残っている。1924年の死去後、レーニンの遺体は首都モスクワの赤の広場の霊廟に安置されおり、シベリア中部のクラスノヤルスク地方やクラスノヤルスク水力発電所にあるレーニンのモザイク肖像画、ベラルーシの民家の壁にはレーニンの名のネームプレートがいまも残る。


一方で、ジョージアの首都であるトビリシ郊外には、壊されたレーニン像がわざとそのまま放置されている。北朝鮮には至る所に金日成・正日親子の銅像や肖像画があるのは周知のことだ。


果たして北朝鮮の人民によって、これらが取り壊されるのはいつの日だろうか。


?


【画像】


(C)Lefteris Papaulakis / Shutterstock

関連記事(外部サイト)