ホームレスになった退役軍人を待ち構える非情な現実と差し伸べられた手

一人のホームレスを追ったある動画が、全米で大きな話題を呼んでいる。



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一見小ぎれいなこの男性。実は彼、国のために戦地におもむき戦った退役軍人なのだという。


命あって母国に帰還したものの、彼を待っていたのはホームレスという過酷な現実だった。




力なく壁に寄りかかり、食べ物を乞う男性。


しかし、道行く人々はまるで彼が見えていないかのように目の前を素通りしていく。


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すると男性のすぐそばに、10代前半と思われる少年が座り込み、物乞いをはじめる。


少年もまた、家をなくしたホームレスのようだ。



まもなく少年の前には通行人が止まり、おのおのコインを与えたり、ぎゅっと抱きしめ励ます人まで現れだす…。


少年が20ドル札を恵まれているとき、男性の前には依然として誰一人立ち止まってくれない。


うなだれる男性の姿を見るだけで、ぐっと胸が締め付けられる。


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しかし、彼への非情な行動は、このあとさらに拍車がかかっていく。



次にやってきたのは警察官だった。


警察官は少年にお金を恵むと、すっと男性の前に立った。ようやく彼にも神の手が差し伸べられた……。



…わけではなく、男性の帽子を強くはたくと、こう言い放ったのだ。


「お前は仕事を探せ! 私は毎日朝早く起きているんだ。仕事を探せ! 簡単だよ、ドアをたたいて回るんだよ!」


彼に救いの手を伸べる人は現れないのだろうか。


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次にやって来たのは弁当を手に持つ男。


ホームレスの男性が「自分にも少し恵んでほしい」と声をかけると、「この子(少年)は仕方がないけどお前は大人だろ。俺は毎日死ぬほど働いている」と言う。


するとホームレスの男性は、「僕だって戦地で国に貢献してきました」と涙ながらに語気を荒げた。


それを聞いた男は、「これがお前が貢献した分だ」と、彼の頭から弁当をぶちまけたのだ。



無言で体中にかかった食べ物を払い、悲痛な表情を浮かべるホームレスの男性。


しばらくすると彼は、荷物を見ておいてくれと少年に頼み、すっとその場を立ち去った。


戻ってきた彼の手には1ピースのピザとペットボトル。一体どういうことなのだろうか!?



一直線に少年のもとへ向かったホームレスの男性。


そして彼は、少年にピザとペットボトルを差し出したのだ。



なんと彼は、わずかに残っていた自分のお金をはたいて、少年に食料を買い与えたのだという。


自分はひどい仕打ちをうけ、少年は目の前で、人々のあたたかい恩恵を受けていたというのに、男性はそれでも、少年にピザと水を買い与えたのだ。「自分のようにならないために」と…。


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と、ここで、2名の青年が男性の前に現れ「いまこの少年に食べ物を与えましたか?」と尋ねた。



「そうだよ」と男性が答えると、青年はこう語りだした。


「実はこの子は僕らの弟なんです。ここに座ってあなたのためにお金を集めていました」。


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彼らは、こういった退役軍人の厳しい現実を世間に知ってもらうために、『The Homeless Man VS Homeless Child!(ホームレスの男性 VS. ホームレスの少年!)』という動画を制作していたのだという。


青年たちは「このお金は全部あなたのものです」と、少年が人々から与えられたお金を手渡し、自らのポケットマネーまでもを差し出すと、ホームレスの男性とかたく抱き合った。


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アメリカではこういった退役軍人がホームレスになるケースが非常に多いという。


国のために戦った英雄のための保証制度が整っていないうえ、彼らに対する非情な行為が現実にあるというのだ。


この動画が伝えたかったのは、「人々は自らの言葉を忘れ、自らの行為を忘れるだろう。しかし、受け取った相手は決してそれを忘れない」という事だ。


きっとこの動画に出てきたこの男性は一生このやさしさを忘れることはないだろう。


もしかしたら、これをきっかけに新しく何か行動を起こし始めるかもしれない。


やさしさを忘れてはいけない。


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動画はこちらから。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=NvoWBbYxdwc]


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【参考】


※ MoeAndET − YouTube

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