競技かるた最年少名人狙った自見さん敗れる クイーン1試合目は「運命戦」

競技かるた最年少名人狙った自見さん敗れる クイーン1試合目は「運命戦」

マスクを着けての対戦となった粂原圭太郎名人(左)と自見壮二朗六段=大津市神宮町の近江神宮近江勧学館で2021年1月9日午前10時32分、山崎一輝撮影

 近江神宮近江勧学館(大津市神宮町)で9日開かれた、競技かるた日本一を決める「第67期名人位、第65期クイーン位決定戦」。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観覧席を例年の6割に減らし、選手はマスクを着けて対戦するなど対策を講じた上での開催となった。

 2019年に名人位に就いた塾経営、粂原圭太郎八段(29)=京都市左京区=に、九州大1年、自見壮二朗六段(19)=福岡県古賀市=が挑戦。自見さんには名人位の最少年記録がかかっていたが、一歩及ばなかった。クイーン位戦は、6年ぶり3回目の挑戦となった高校教諭、山添百合六段(29)=同市下京区=が、初防衛を目指す会社員、本多恭子六段(29)=兵庫県尼崎市=に勝利した。京都府勢が名人位、クイーン位を同時に手にするのは初めて。

 決定戦は、前年の覇者と、予選を勝ち抜いた挑戦者が対戦。5試合のうち先に3勝した方が勝者となる。1試合目は、名人位戦は3枚差、クイーン戦は互いの残り札が1枚になる「運命戦」となり、大接戦に。その後も接戦が続いたが、粂原さんと山添さんがいずれも3連勝した。

 3連覇を果たした粂原さんは「ほっとしている。予想以上に自見選手が落ち着いていて、厳しかった。(札の枚数が先行していても)リードしている心境ではなかったが、最後は楽しくできた」と安堵(あんど)の表情を見せた。名人位戦初挑戦となった自見さんは「この日のために練習してきたが、実力不足で、うまく取ることができなかった」と悔しさをにじませた。

 初めてクイーン位を獲得した山添さんは「本多さんも3回目の挑戦で悲願のクイーンになったので、『私も絶対にできる』という気持ちで臨んだ。まだ実感はないが、試合の中でまだまだという思いもあったので、これからも頑張りたい」と飛躍を誓った。地元のかるた愛好会「大津あきのた会」に所属する本多さんは「残念だが、全力で臨めたので後悔はない。大きなプレッシャーがかかることを想定して練習していたが、今までのクイーン位戦より楽しくできた」と振り返った。【諸隈美紗稀】

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