「感謝の気持ちでいっぱい」 児童養護施設で育った男性 支援で成人の記念撮影

「感謝の気持ちでいっぱい」 児童養護施設で育った男性 支援で成人の記念撮影

羽織袴姿で笑顔を見せる永尾さん(右)とACHAプロジェクト代表の山本さん=北九州市小倉北区の小倉城庭園前で、下原知広撮影

 成人の日(13日)を前に、幼少期に親と別れ児童養護施設で育った北九州市の男性会社員が7日、同市小倉北区の小倉城庭園やその周辺で東京のボランティア団体の支援を受け成人の記念撮影をした。羽織袴(はかま)姿を披露した男性は「感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を見せた。【下原知広】

 男性は山口県出身で幼少期から17歳まで児童養護施設で育った永尾壱成(いっせい)さん(20)。撮影は2016年3月から関東や関西など、児童養護施設などで育った若者に成人の写真を撮影し、贈るボランティア団体「ACHA(あちゃ)プロジェクト」(東京)と北九州市の協力で実現した。

 この日、着物に袖を通し、袴姿を披露した永尾さんは「着物は機会があれば着たいと思っていた。袖を通してみると二十歳になったと実感した」と話し、「将来は自分で会社を起こしたい」と夢を語った。

 永尾さんを支援した同団体代表の山本昌子さん(26)も児童養護施設の出身。施設を出た後に働きながら保育士の専門学校に通っていて成人式には出られなかったが、先輩から成人の写真撮影に費用を出してもらい振り袖を着たことが「生きる支えになった」と振り返る。この活動を通じて「晴れ姿を人に見てもらうことで、みな誰かに支えられて生きていることを実感してもらえたら」と話した。

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