指し手速く、激しい戦い 相腰掛け銀の進行に 王将戦第1局1日目

指し手速く、激しい戦い 相腰掛け銀の進行に 王将戦第1局1日目

第70期王将戦七番勝負第1局で初手を指す渡辺明王将(手前右)。同左は挑戦者の永瀬拓矢王座=静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で2021年1月10日午前9時1分、竹内紀臣撮影

 渡辺明王将(36)に永瀬拓矢王座(28)が挑戦、将棋界の新年の幕開けとなる第70期王将戦七番勝負第1局(毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社主催、掛川市・市教委、静岡新聞社・静岡放送後援、島田掛川信用金庫、ゼロの会、囲碁・将棋チャンネル、立飛ホールディングス協賛)は10日、静岡県掛川市の掛川城二の丸茶室で始まり、午後6時1分、渡辺が77手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち消費時間は渡辺3時間38分、永瀬3時間42分。11日午前9時に対局を再開する。

 掛川城では12期連続、開幕局は10期連続の開催。松井三郎市長が恒例の振り駒を行って第1局は渡辺の先手番となった。渡辺は和服、永瀬はスーツ姿。定刻の午前9時、立会の森内俊之九段が声をかけて対局開始。渡辺の初手は2六歩。角換わり戦になり、互いに5筋に銀を進出させる相腰掛け銀の進行になった。

 両者とも深く研究していると思われる戦型だけに、進行が速い。渡辺が先に桂を捨てて攻める形になったが、永瀬の玉も中段に移動を余儀なくされて不安定な形。昼食休憩から再開されて57手目で前例は外れたがなおも両者の指し手は速く、激しい戦いが続いた。

 解説の神谷広志八段は「とにかく進行の速さには驚きました。どこまで研究済みだったのかわからないほどです。両者ともに自信があるのでしょうか。先手は玉が安定していますが、後手は持ち駒の歩が多く9筋に嫌みを残しています」と語った。【山村英樹、丸山進】

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