「みなで集い、祝したかった」 福島・富岡で成人式 原発事故時は小4

「みなで集い、祝したかった」 福島・富岡で成人式 原発事故時は小4

成人式の後、学校の恩師らと再会を喜ぶ新成人たち=福島県富岡町で2021年1月10日午後2時38分、和田大典撮影

 東京電力福島第1原発事故の避難指示が大部分で解除された福島県富岡町の成人式には、新成人対象者151人のうち、11人が参加した。避難当時に小学4年生だった新成人たちは、友人や恩師との再会を喜び、思い出話に花を咲かせていた。

 新型コロナウイルスの感染防止策として、出席者は2週間の検温結果を町に提出し、写真撮影時以外はマスクを着用。国歌や校歌は実際に歌わずに音源を流すだけとし、飲食を伴う懇親会は中止とした。

 新成人代表のあいさつで、いわき市に避難する専門学校生、鶴飼美桜(みお)さん(20)は「日本各地に避難してから10年がたち、多感な時期を避難先で過ごした。かなうことなら皆で集い、成人式を祝したかった」と述べ、「古里の富岡の発展を祈り、自分らしく生きることをお約束します」と誓った。

 いわき市の会社員、大沼優菜さん(20)は10年ぶりに町を訪れ、解体された小学校跡や、2020年に全線再開したJR常磐線の富岡駅を見て回った。「温かい富岡の人が大好きで、成人式は富岡で出たかった。参加できてすごくうれしい。町は変わってしまったけれど、変わらない部分もあり、懐かしかった」と笑顔で話していた。【寺町六花】

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