障害ロボット競技「サイバスロン」世界一目指しクラウド募金 和歌山大チーム

 ロボット工学などの最先端技術を駆使し、障害のある人が日常生活に必要な動作で競う世界大会「サイバスロン」。強化型車椅子レース部門で、2016年の第1回大会4位となった和歌山大システム工学部の中嶋秀朗(しゅうろう)教授のチームが、第2回大会に参加するにあたり、クラウドファンディング(CF)で渡航費用などを募る。同大の学術研究でCF活用は初めてで、大学側は「研究や大会への注目を高め、社会に役立つ成果を上げたい」としている。

 大会は、技術者と機器を操縦する「パイロット」と呼ばれる障害のある人で挑む。義手や義足、車椅子などの部門がある。例えば、車椅子なら傾斜地や階段などのコースが設けられ、通り抜けるタイムを競う。

 第2回大会は5月、スイスで開催される。和歌山大のチームは、パイロットに紀州車椅子サービス(和歌山市木ノ本)の守田昌功(まさのり)社長を迎え、世界一を目指している。

 新たに開発した電動車椅子は、「RT―Mover PType WA Mk−U」。四輪型で、それぞれの車輪を独立して駆動させ、歩くように動かすことができるので、段差があってもスムーズに移動できるという。

 CFの目標金額は150万円。渡航・滞在費、大会参加費などに充てる。金額に応じて機体に名前を掲載するなどの返礼も用意する。

 中嶋教授は「大会に出場して高評価を得ることで、実用化や、より質の高い研究につながる。優勝のために応援をお願いしたい」とコメントしている。守田さんは「スイスに行くのは大変だが、行くからには優勝したい」と意気込む。

 CFは14日から2月28日まで、ホームページ(https://readyfor.jp/projects/wakayama−u−cybathlon)で受け付ける。問い合わせは同大学産学連携イノベーションセンター(073・457・7584)。【最上聡】

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