自殺原因は「部下からの逆パワハラ」 静岡市職員の遺族が賠償求め提訴

自殺原因は「部下からの逆パワハラ」 静岡市職員の遺族が賠償求め提訴

自殺した職員の手帳には「逆パワハラを受けている」などと書かれていた=静岡県庁で2020年1月10日午後2時47分、池田由莉矢撮影

 2014年12月に静岡市の男性職員(当時57歳)が自殺したのは、部下からのパワーハラスメントなどが原因だとして、職員の妻ら遺族が10日、市に約6200万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。職員の自殺は公務災害に認定されたが、市は「パワハラは確認できない」と遺族への謝罪を拒否している。遺族は提訴後、「なぜ死ななければならなかったのか究明したい」と訴えた。

 訴状によると、職員は14年4月ごろから、仕事の遅延について部下の男性から叱責されるようになった。月100時間を超える時間外勤務の記録も残っていた。職員は同12月24日、職場で首をつって自殺。遺族側は「職員の上司が部下を注意するなどの安全配慮義務を怠った」としている。

 地方公務員災害補償基金静岡市支部は昨年6月、職員は部下からの度重なる叱責や長時間労働が原因で精神疾患を発症し、自殺したと認定した。静岡市の田辺信宏市長は「訴状が届いていないので、詳細は分かりかねますが、改めてご遺族に対しお悔やみを申し上げます」とのコメントを出した。【池田由莉矢、大谷和佳子】

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