北九州市内の19年住宅火災死者、全て高齢者 市消防局「警報器設置を」

北九州市内の19年住宅火災死者、全て高齢者 市消防局「警報器設置を」

北九州市役所=田鍋公也撮影

 北九州市消防局は10日、2019年に市内で起きた住宅火災で5人が亡くなり、全て65歳以上の高齢者だったと発表した。高齢者の逃げ遅れを防ぐため、住宅用火災警報器の設置を呼びかけている。

 市消防局によると、19年に市内で発生した火災は18年比7件減の230件で過去最少を更新。一方、林野火災や車両火災など火災全体の死者数は5人増の10人だった。出火原因は放火が35件で最も多く、たばこ32件▽コンロ18件▽たき火・火入れ16件――などが続く。

 また住宅火災は72件で、出火原因では石油・電気ストーブも目立つという。担当者は「電気ストーブは安全だと思い込み、布団を近づけてしまう人もいる」と説明する。

 県内では09年6月1日、全市町村が消防法に基づき、住宅に火災警報器を設置するよう義務づけた。煙を感知して警報音が鳴るため火災の早期発見・避難に有効だが、市内の設置率は19年6月1日現在で85%にとどまる。未設置でも罰則がないのが理由だ。

 警報器はホームセンターや家電量販店などで安価な物で1台約2000〜4000円で販売しているが、市消防局は1カ所の警報器が感知すると家中の警報器が一斉に作動する無線式連動型(1台約5000〜8000円)の設置を勧める。また電池は約10年で無くなるため、設置後も定期的にスイッチを押すなど点検や清掃、交換が必要としている。【松田栄二郎】

関連記事(外部サイト)