是枝監督も絶賛の脚本 家族の絆描くナマハゲ映画製作へ 秋田

是枝監督も絶賛の脚本 家族の絆描くナマハゲ映画製作へ 秋田

製作発表の記者会見で、映画への思いを語る佐藤快磨監督(左)=秋田県庁で2020年1月10日、川口峻撮影

 秋田市出身の映画監督が、男鹿のナマハゲを軸に家族の絆を描いたオリジナル脚本の映画「泣く子はいねぇが(仮題)」を製作することになり10日、秋田県庁で製作発表の記者会見を開いた。撮影は3月にかけて男鹿市や秋田市などで行われる予定で、監督は「撮影や映画公開で秋田が盛り上がれば」と話している。【川口峻】

 監督を務めるのは、佐藤快磨(たくま)さん(30)。高校まで秋田市で暮らしたといい、劇場用の商業映画を手がけるのは今回が初めてという。

 映画は大みそかに泥酔した主人公が、ナマハゲ行事の最中に失態をおかして、出産後の妻と離婚。東京で暮らすようになったが、やがて、妻や娘の消息を知り、生活を立て直すために2人のいる秋田に戻る――というストーリー。主演は俳優の仲野太賀さんが務める。

 撮影は真山神社など男鹿市内が大半で、秋田市や東京でも行う予定。今月末から撮影を始め、一般市民のエキストラも募るという。公開は2021年を予定している。

 ナマハゲ行事を毎年見学してきたという佐藤監督は「(行事には)子供を泣かせる側面と、子供を守る男性を父親にする側面があると思う。ナマハゲを介して父親になる主人公を描きたい」と話す。映画は父になることだけでなく、主人公の過ちを通し、正しく生きることをテーマに描くという。

 佐藤監督はカンヌ国際映画祭で最高賞に選ばれた「万引き家族」の是枝裕和監督からも配役などの助言を受けながら準備を進めているという。是枝監督は「脚本が面白く、登場人物のせりふがとてもリアル。次世代の才能ある監督の登場を心待ちにしています」とコメントしている。

 記者会見には男鹿市の菅原広二市長も同席し「日本、世界にナマハゲの道徳の素晴らしさを伝えるきっかけになるのでは。良い作品になるよう支援していきたい」と話した。

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