鳩山荘の修繕求め市を提訴 借り受けのホテル業者、昨年の台風で被害 千葉・館山 

鳩山荘の修繕求め市を提訴 借り受けのホテル業者、昨年の台風で被害 千葉・館山 

裁判所=ゲッティ

 故鳩山一郎元首相の別荘跡地で、現在は千葉県館山市が所有する施設を借りて観光ホテル「鳩山荘松庵」を経営する市内の業者が10日、昨年の台風で施設が損壊したにもかかわらず、市が対応しないとして修繕するよう求めて千葉地裁館山支部に提訴した。

 業者は「LANIリゾーツ社」(鈴木健一郎社長)。ホテルは館山湾に面した同市見物にあり、1960年に鳩山家から市に跡地が無償譲渡された。市は国民宿舎として直営していたが、経営不振で98年に閉鎖。公募の結果、市内でホテルを経営しているLANI社が2000年から施設を月額約70万円で借り受けて経営を始めた。

 訴状などによると、施設は老朽化が進んでいる上、過去にも台風などで施設の一部が破損したため、LANI社は市に施設を売却するよう求めてきたが、交渉はまとまらなかった。そんな中、昨年9月の台風15号と10月の19号によって客室棟の屋根材がはがれるなどして雨漏りした廊下や大浴場に被害が出た。

 LANI社は市に「火災保険を使えば大きな費用負担なしに修理ができるはず」などと再三申し入れてきたが、市は「過去の修理を含め顧問弁護士に対応を一任している」として応じてこなかった。

 LANI社の鈴木社長は「館山市がこのまま放置していることは重大な営業妨害だ。一日も早く対応してほしい」と話している。

 市は取材に「訴状を見ていないので何とも言えない」としている。【中島章隆】

関連記事(外部サイト)