京都市、急きょリモート会場設け成人式 収容率50%以下も周辺では滞留

京都市、急きょリモート会場設け成人式 収容率50%以下も周辺では滞留

成人式会場の京都市勧業館「みやこめっせ」(左奥)前の道路。多くの新成人らで混雑した=京都市左京区で2021年1月11日午後0時50分、小田中大撮影

 「成人の日」の11日、京都市で「はたちを祝う記念式典」があった。約7300人の参加申し込みがあり、同市は新型コロナウイルス感染拡大防止のため急きょリモート会場も設けるなど、会場の分散化を徹底。しかし、会場前の道路では大勢の新成人が滞留し、課題も残ったようだ。

 京都市はコロナ対策として会場を従来の市勧業館「みやこめっせ」(同市左京区)に加え、近接するロームシアター京都との2会場とした。更に国が1都3県に緊急事態宣言を発令し、京都府も関西3府県で同宣言発令を要請したことを受け、急きょリモート会場も設置。会場の収容率を宣言下でも国の基準(定員の50%以下)を満たす28〜50%に設定した。入り口にはサーモグラフィーを設置し、スタッフが参加者一人ずつ体温を確認するなど、厳戒態勢が敷かれた。

 式典で門川大作市長は「人生にはこれからさまざまな困難な待ち構えているが、困難を勉強の機会として真正面から取り組んでほしい」とエールを送った。同時に「会食は行かずにまっすぐ帰って」とも促した。

 一方、みやこめっせとロームシアター京都が挟む二条通や隣接する岡崎公園では、電話をしながら友人を探したり、記念撮影をしたりするなど、多くの新成人であふれた。記念撮影時にマスクを外す人もいて、スタッフが拡声器で「マスク着用を」と呼びかける一幕もあった。

 京都市東山区の女子大学生(20)は「直前で中止になるかもしれないなと思ったが、開催されてよかった」と安堵(あんど)した様子。付き添いで訪れた母親(51)は「コロナ禍で開催するのが正解かは分からないが、本人たちは気持ちも前向きに進めるのでは。成人式は二度とない機会なので、親としては開催はうれしい」と話した。【小田中大】

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