阪神大震災25年 高齢化で追悼行事減少 神戸市民追悼式は今年で終了

阪神大震災25年 高齢化で追悼行事減少 神戸市民追悼式は今年で終了

阪神大震災 高齢化で行事減

阪神大震災25年 高齢化で追悼行事減少 神戸市民追悼式は今年で終了

竹灯籠(とうろう)の明かりで浮かび上がった「1.17」の文字=神戸市中央区の東遊園地で2019年1月17日午後5時半、本社ヘリから小出洋平撮影

 阪神大震災25年に合わせ、民間団体により60件の追悼行事が開かれることが、市民グループのまとめで明らかになった。行事は5年ごとの「節目」に多くなる傾向にあるが、今年は最も多かった「震災20年」の2015年より50件少ない。関係者からは震災の記憶の風化を懸念する声も上がっている。

 「市民による追悼行事を考える会」(神戸市)によると、行政主催を除いた追悼行事の回数は、震災10年(05年)が101件▽震災15年(10年)が102件▽震災20年(15年)が110件。節目以外の年は近年50件台で推移し、昨年は53件だった。

 行事の減少には、被災者の高齢化が影響しているとみられる。01年から毎年17日に神戸市で開かれてきた「市民追悼式」は、実行委のメンバーが70〜90代になったことなどから、今年で終了する。メンバーの一人で日蓮宗立本寺(甲府市)の住職、石原顕正さん(68)は「年に1度、被災者とボランティアがお互いの無事を確かめ合う場にもなっていた」と振り返る。

 考える会世話人の計盛(かずもり)哲夫さんは「追悼行事を積み重ねることで防災は『文化』になる。世代を超えて震災の記憶が継承される機会が続いてほしい」と話している。【反橋希美、春増翔太】

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